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【家族4人で幸せ自給生活】第21話:服作り(後編) 子ども服はリメイクで 好きが高じてマルシェに出店

祝単行本化!2023年6月から1年間にわたってお届けしてまいりました本web連載が、この度、一部書き下ろしを加えたうえ編集され、『北の国から 家族4人で幸せ自給生活』三栗祐己・三栗沙恵 著(農文協)として発売が決定しました。2024年7月18日頃発売、電子書籍も同時配信です。

現代農業で2021年4月から1年間掲載されていた人気連載「北の国から、幸せ自給生活」が、新しい要素を盛りだくさんに加え、現代農業WEBで復活しました! 住まいや電気(太陽光発電)、水道などを自分たちでつくりながら、働きすぎず、穏やかに、豊かに暮らしている三栗さん一家のお話です。毎月お届けします。*今回の執筆は三栗さんの奥さんの沙恵さんです。

北海道・三栗祐己

女性用スカートを子ども用のキャミソールに作りかえた

今回は、「服作り」のお話の後半です。

リメイクや端切れから子ども服を作る

服を作る場合、ふつうは生地を買ってきて、そこから服のパーツを切り取りますよね。でも子ども服なら、サイズが小さいので、着なくなった大人の服からパーツを切り取って作ることができるのです。わざわざ生地を買わなくてもリメイクするような感覚で色々な種類が作れます。

これまで仕立ててきたものをいくつかをご紹介します。

トレーナー

トレーナー。大人のトレーナーを作りかえた
トレーナー。大人のトレーナーを作りかえた

大人のトレーナーを作りかえました

まずはトレーナー。大人用のトレーナーをベースに作り替えたものです。フードと袖のリブは、端切れ(他の服を作ったときの生地の余り)を合わせました。最後に、アイロンシートでくまちゃんを貼るだけでまるで既製品のような仕上がりに。

家庭用ミシンでも、ミシン針を「ニット用」に変えてやれば、ほつれやすい布端(ぬのはし。生地の端っこ)をジグザグ縫いにすることができます。

ショートパンツ

(画像3)(画像4)ジーパンの端切れで作ったショートパンツ

ジーパンの端切れで作ったショートパンツ

100サイズくらいまでなら、ズボンでもシャツでも古着から仕立てることができますが、120サイズを過ぎた頃から、生地が足りなくなることも……。

でも、ショートパンツくらいならパーツが細かいので140サイズでも端切れで十分作れてしまうんですよ。こちらのショートパンツは、パパ用に作ったジーパンの端切れのみで作りました。

キャミソール

キャミソール

女性用のスカートからキャミソールに作りかえるのもさほど難しくないので、おすすめです。

パンツ

(画像8)パンツはパーツが細かいので、いろんな端切れを組み合わせて作れます。女の子用も同じ様にできますよ
パンツはパーツが細かいので、いろんな端切れを組み合わせて作れます。女の子用も同じです

大人のTシャツを仕立てた後の端切れで子ども用パンツを作りました。

Tシャツ

右のTシャツは背中部分も端切れを組み合わせ、合計3枚で仕立てたもの。裾の形やポケットの形を少し変えるだけで、雰囲気が変わって楽しいです。左は裾の形のみを変えています。娘が妖精みたいと気に入っている形です。

端切れを組み合わせて子ども用Tシャツも作ります。着なくなった大人の服の一部を切り取って、それを袖に使っても可愛く仕上がりします。

トランクス

トランクス
トランクス

我が家で端切れの有効活用といえばトランクス(笑)。色んな生地を組み合わせしやすいので、端切れ整理にもおすすめです。

自分用のシャツ

ノースリーブ(左)。こちらのパターンは後ろに2枚、前に1枚を合わせています。ダブルガーゼなので、冬の肌着にしてもお腹が暖かいです。

お次は、自分用。端切れのなかから、柔らかい生地を3種ほど組み合わせて、肌着にもノースリーブにもなるシャツを仕立てました。

人形のお洋服

型紙も見よう見まねでつくりましたが、可愛く仕上がりました

こちらは娘の愛するぽぽちゃん人形たち。ぽぽちゃんたちが着ているお洋服もぜーんぶ端切れでできているんです。

好きが高じてマルシェに出店

7年の間に200枚以上の洋服を縫いました(笑)。独学ではじめた服作りでしたが、今では洋服やエプロンのオーダーや、年に数回のマルシェへの出店のお声がけをいただくようになりました。

エプロン、ワンピース、ふんどしパンツ、賑やかなのはポーチ。普段から家族が手作りの服を着てくれているおかげで、ここまで縫える様になりました。
エプロン、ワンピース、ふんどしパンツ、賑やかなのはポーチたち。普段から家族が手作りの服を着てくれているおかげで、ここまで縫える様になりました。

好きなことを続けていると、その楽しさがまわりの人にも伝わって、自然と外へ出る機会が増えていくんですね。少しずつですが、布ナプキン(前回の記事参照)を愛用してくださる方が増え、最近ではさらに布ナプキンと一緒に締め付けの緩い女性用下着「ふんどしパンツ」(下の写真)もリクエストがあるとマルシェに並べます。

リンパを締めつけず、乾くのも早いふんどしパンツ
リンパを締めつけず、乾くのも早いふんどしパンツ

これらの布物に加えて、春先はハーブの苗、秋には麹屋さんから取り寄せた麹など、我が家の暮らしの一部をお裾分けするような気持ちで毎回マルシェを出店しています。

初夏のマルシェ。ホーリーバジル、タイバジル、ショウガなどのタイハーブは北海道ではなかなか手に入らないため、毎年タネから育てている苗も出品しています
初夏のマルシェ。ホーリーバジル、タイバジル、ショウガなどのタイハーブは北海道ではなかなか手に入らないため、毎年タネから育てている苗も出品しています

タイの山岳地帯で使っていた穀物袋でできた農作業バッグを真似て作りました。畑道具や水筒をこれに入れて畑に出かけ、帰りは今日の収穫物が入ります。

畑バック兼お散歩用バッグ
畑バック兼お散歩用バッグ
(画像17)秋。旅先の味噌蔵巡りの旅で見つけた麦味噌やをご紹介したり、 オススメの麦麹のお話をしたり、我が家の季節の仕事のお話もこうしてお伝えしています。
秋の出店のようす。味噌蔵巡りの旅で見つけた麦味噌やオススメの麦麹のこと、我が家の季節の仕事のことなどのお話もしました

マルシェは井戸端会議の場所でもあります。お客さんの好きなことのお話を聞いたり、お互いの興味の話をしたり、こういう時間もいいものですね。

「好きな服、心地いいものを身につけて過ごすと元気が出るよ。」

「野菜を育ててみると、日々の変化が楽しくて毎日が潤うよ。」

「毎日の食卓に自家製のお味噌が加わると、食事がもっと楽しくなるよ。」

そんなお話をしながら、マルシェの時間を楽しんでいます。

次回は、石けん作りです。お楽しみに。

三栗祐己
三栗 祐己(みつくり ゆうき)

北海道札幌市の山奥で「パーマカルチャー研究所」を運営。パーマカルチャーとは、持続可能な暮らしのこと。家族4人で自給自足の暮らしをしながら、その暮らしから得られたパーマカルチャー的価値観を伝えることを仕事としている。『北の国から 家族4人で幸せ自給生活』(農文協)を2024年7月中旬発売予定。

(写真提供:金本綾子)

『北の国から 家族4人で幸せ自給生活』が2024年7月18日頃に発行予定です!

北の国から 家族4人で幸せ自給生活

住まい・水・電気・薪・衣食までぜんぶ

三栗祐己 著

三栗沙恵 著

衣食住や水・エネルギーの自給で、豊かで楽しい暮らしが生まれる。プレハブの住まい、オフグリッド太陽光発電、伏流水や井戸水の確保、薪ストーブ、菜園でとれた野菜の貯蔵や保存食作り、野草を活かした食卓、衣類や石けんづくりなど、暮らしを手作りしながら、一方でパーマカルチャー講座やマルシェへの出店などで収入は確保し、必要なものは買い、旅行にも行く。北海道の山奥で生活技術の自給生活を実践する著者が、遊び・暮らし・労働・学びの「遊暮働学」が一体となった「自給生活」を提案し、働きすぎず穏やかに暮らすための1冊。