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〈広島から〉ネギの連作障害対策で植えたラッカセイを広島の新特産品に

農文協の職員が全国の農家・農村を営業活動で訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します!

 脇伸哉さんが取締役を務める東広島市の(株)アグリ・アライアンス(脇農園)では、4年前から主力作物の白ネギの連作障害対策にラッカセイを使うようになりました。白ネギの軟腐病に困っていた土地にラッカセイを3年植え、去年またネギを植えてみたら軟腐病が出なかったので、手ごたえを感じているそうです。

 マメ科のラッカセイはチッソ固定ができ、菌根菌を用いて土中のリン酸を吸収し、さらに根が強いため硬い土壌も貫いて生長するという特徴にも注目しているとのこと。

 収穫したラッカセイは、ゆでラッカセイ、焙煎ラッカセイ、ピーナッツバターなどにして販売しています。また、本来は廃棄物となる殻部分を使ってクラフトビールの香り付け、お茶、着火剤などを商品化する予定です。9〜10月の収穫期には地元の子どもたちを集めて収穫体験も行ない、広島を新たなラッカセイの産地にしていこうと取り組んでいます。

*月刊『現代農業』2023年6月号(原題:ネギの連作障害対策で植えたラッカセイを広島の新特産品に)より。情報は掲載時のものです。