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【農機のあるあるトラブル】第15話:コンバインが農道から落ちそうになった

群馬県・森田富雄

ふだん農機具を使っていて、ヒヤリとした体験はありませんか?農機は農家の手足ともいえる大事な道具。安全に、快適に、長く使いたいですよね。現代農業2019年から2年間にわたって連載され、好評だった「農機のあるあるトラブル」全17回分を、毎週一話ずつ期間限定で公開していきます。

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トラクタで牽引中にあわや……

コンバイン

 機械組合でイネ刈りしていた時のこと。自分は乾燥施設で作業していたが、仲間から連絡が入った。

 「コンバインが下の田んぼに落ちそうだ!」

 現場にすっ飛んだ。コンバインを載せたトレーラーをトラクタで牽引中だった。農道の路肩が崩れて、今にもトレーラーごと落ちそうになっていたのだ。

 とりあえずこれ以上落ちないように、すぐ別のコンバインを持ってきてワイヤーでトレーラーと繋ぎ、反対側から固定した。でも引き上げる力はない。

 そんな時、現場近くで隣町の建設業者が大型のユンボで整地作業をしているのが見えた。太陽光パネルを設置するための基礎を作っていたのだ。組合員が事情を話しに行くと、建設業者がユンボで引き上げてくれるという。また万が一にも落ちないように、もう1台持ってきて下から支えることになった。

 すぐさま下の田んぼの所有者に連絡して、田んぼに入らせてもらう許可をとった。イネ刈りがまだだったので、組合で乾燥・モミすりまでさせてもらうことにして、すぐに収穫。JAにも電話して「いま事故が進行中だから」と見に来てもらった。

 大型のユンボ2台は、到着すると数分で作業を終え、農道をきれいに整地してくれた。この経費は約18万円かかったが、JA共済の保険が適用になった。組合の自己負担は、下の田んぼの作業分のみだった。

 だが金額なぞは問題じゃない。これが実際に落ちていたらコンバイン、トレーラー、トラクタが丸ごとダメ。なにより乗っていた人間まで転げたり、下で誰か作業してたら……考えるだけでゾッとする。

通り慣れた道だったが

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*月刊『現代農業』2020年9月号(原題:コンバインが農道から落ちそうになった)より。情報は掲載時のものです。

【農機のあるあるトラブル】公開予定

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