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【農機のあるあるトラブル】第14話:刈り払い機のキックバック、飛散……

ふだん農機具を使っていて、ヒヤリとした体験はありませんか?農機は農家の手足ともいえる大事な道具。安全に、快適に、長く使いたいですよね。現代農業2019年から2年間にわたって連載され、好評だった「農機のあるあるトラブル」全17回分を、毎週一話ずつ期間限定で公開していきます。

農業情報サイト「ルーラル電子図書館」の個人会員の方は、こちらから全17話をまとめてお読みいただけます。

キックバックのようす(イラスト)

大振りより小振り 耳栓で疲れを軽減

和歌山県・楠本延樹

 背負い式刈り払い機で山のミカン畑の草刈りをしていたとき、雑木に刃が当たってキックバックし、足首を切りそうになってヒヤッとしたことがあります。背負い式刈り払い機は、刃の角度を斜面に合わせて変えられるフレキシブルシャフトなので小回りが利く反面、動かし方によっては刃が足に向かってきやすいので、注意が必要だと痛感しました。

 まず心がけていることは、大振りせず肩幅くらいで刈ること。とくに切れ味が落ちるとどうしても力が入って大振りになるので、チップソーは4~5枚持参し、頻繁に替えています。切れなくなった刃は家に帰ってからグラインダーで目立てをして、2~3回は再利用しています。

 また、排気量の大きい刈り払い機では回転数を上げすぎないこと。低回転のほうがかえってよく切れると感じます。排ガスや排熱、音も減るので疲れにくくなります。私は作業中にウレタン耳栓とイヤーマフを併用しています。事故を防ぐには集中力が一番大切だと思います。

飛散防止カバー、コードを修復

秋田県・佐藤武秀

 刈り払い機の飛散防止カバーの汚れをとるのが面倒で、洗浄力のあるヤニ取りスプレーを多用していたら、劣化したのか草刈り中に突然カバーが割れてしまいました。怖くて仕事にならないので、板状の防護カバーを買って補修。汚れはタワシで落とすようにしました。

 その後、長さ20cmにカットされたカシメ付きナイロンコードや、ササや小径木も切れる金属刃が2枚ついた「旋風」を購入し、場所によってチップソーと使い分けるようになりました。ところが刈り幅の直径がチップソーより大きく、それまでのカバーでは飛散を防げないので自分で付け足すことにしました。100円ショップで厚手のPPシートを買ってきて(薄いと刈り刃に接触して壊れる)、左上のように切り貼りして完成。カバーは半透明のほうが草の付着量や刈り刃の位置がわかるので便利、ということもわかりました。

 もう一つ、2018年12月号の農機特集で電気系統のコードがすり切れた話が出ていましたが、私もスロットルワイヤーの被覆チューブが破けそうになったことがあります。吊り下げフックの取り付けネジでこすれていたのです。そこで熱収縮チューブを二重にして保護。さらにネジ側とは反対側にワイヤーをまわしてクッションカバーなどで挟んで固定し、ネジに当たらないようにしました。

*月刊『現代農業』2020年8月号(原題:刈り払い機のキックバック、飛散……)より。情報は掲載時のものです。

【農機のあるあるトラブル】公開予定

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