連載記事一覧 農機のあるあるトラブル 〈期間限定公開は終了しました〉【農機のあるあるトラブル】第3話:エンジンがかからない その2 安全スイッチの調整が必要です 2022-09-09 長野・松澤努 ふだん農機具を使っていて、ヒヤリとした体験はありませんか?農機は農家の手足ともいえる大事な道具。安全に、快適に、長く使いたいですよね。現代農業2019年から2年間にわたって連載され、好評だった「農機のあるあるトラブル」全17回分を、毎週一話ずつ期間限定で公開していきます。 農業情報サイト「ルーラル電子図書館」の個人会員の方は、こちらから全17話をまとめてお読みいただけます。 クラッチが「切」でも安全装置が作動? 最近の小型農業機械(管理機、耕耘機、田植え機、モア、乗用モア、バインダーなど)には「安全装置」が付いています。これはエンジンを始動させた際、急に動き出さないためのものです。安全装置のスイッチは、クラッチレバーや作業レバー、ギア変速レバーなどに設けられ、レバーなどを「切」=「ニュートラル」状態にしないと、安全装置が作動したままでエンジンはかかりません。 ところが長年にわたり使い込まれた機械だと・・・ 安全装置の作動状況を確認しよう まずクラッチレバーの元などに付いている安全スイッチのタイプを、カバーを外して確認します。 次に作動の確認です。主クラッチレバー、作業レバーなどを「切」の状態にした際、安全スイッチが確実に押されているかを見ます。またレバーを入・切した時に、安全スイッチからカチカチと音がするかを確認します。ちゃんと押されていない、あるいはカチカチ音がしなければ調整が必要です。 安全スイッチがクラッチレバーなどに直接取り付けられている機種(図1)は、スイッチを留めているネジを緩めて位置を微調整し、スイッチに動作が伝わるようにします。レバーからワイヤーなどを通じて安全スイッチを押す仕組みの機種の場合(図2)は、ワイヤーが伸びている可能性があるので、ワイヤーに付いているネジを回して長さを調整してスイッチに当たるようにします。 安全スイッチのしくみ クラッチを切ると安全スイッチが押されて安全装置が解除され、エンジンがかかる状態になる。安全スイッチがずれていたりワイヤーが伸びていると、クラッチレバーなどを「切」にしてもスイッチが押されず、安全装置が作動したままでエンジンがかからない。 *月刊『現代農業』2019年4月号(原題:エンジンがかからない その2 安全スイッチの調整が必要です)より。情報は掲載時のものです。 【農機のあるあるトラブル】公開予定 第1話:そのガソリン、腐っています(8月26日公開)第2話:エンジンがかからない(公開終了)第3話:エンジンがかからない その2(公開終了)第4話:トラックでの荷崩れ、荷滑り(公開終了)第5話:SSのブレーキが利かない(公開終了)第6話:SSの詰まり、ムラが出る ゴミ防止、掃除が必要です(公開終了)第7話:モアから石や空き缶が飛んでくる(公開終了)第8話:油断大敵! 油切れが事故の元(公開終了)第9話:トラクタに安全フレームを付けた(公開終了)第10話:マニュアスプレッダのエアクリーナーが目詰まりする(公開終了)第11話:エンジンポンプが動かない 点火プラグのスペア、雨よけカバーが必須 (公開終了)第12話:モアから石が飛んでくる、ラジエターが目詰まりする (公開終了)第13話:刈り払い機のエンジンがかからない(公開終了)第14話:刈り払い機のキックバック、飛散……(公開終了)第15話:コンバインが農道から落ちそうになった(公開終了)第16話:軽トラが脱輪した (12月9日公開)第17話:散水ノズル、レバー、圧力計…… 凍結で壊れた (12月16日公開) *ルーラル電子図書館の個人会員の方は、こちらから全17話をまとめてお読みいただけます。 ◆「農機のあるあるトラブル」の連載も全部読める農業情報サイト「ルーラル電子図書館」のご入会案内はこちら↓ Tags: 農機