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【虫虫ワンダーランド】ネコブセンチュウ 肉眼では見えない、根っこの困り者

大中洋子(絵)・木村裕(監修)

「現代農業」に2013年から18回にわたり連載した大人気コーナー「虫虫ワンダーランド」。描き下ろしの漫画が加わり、「まんがでわかる 畑の虫」として待望の書籍化が決定いたしました。それを記念して、現代農業WEBでは週1回全18回にわたり期間限定で本の一部をお届けします。

農業情報サイト「ルーラル電子図書館」個人会員の方は、全18話を【閲覧期限無し・まとめて】お読みいただけます。

虫虫ワンダーランド 特集ページ

\\ルーラル電子図書館の詳しいご説明はこちら//

 ネコブセンチュウは害虫として扱われることが多いですが、虫といっても昆虫ではなく、袋形動物の仲間です。チョウやガに変身することはありません。幼虫と雄成虫は糸クズ状で、雌成虫は洋ナシ形。成虫も幼虫も土壌中に住んでいます。

 土の中を上手に泳ぎ、野菜の根に到達すると中に侵入して養分を吸い取ります。その刺激で根はコブのように膨れます。虫の数が多いとコブは大きくなります。

 雌は卵のうという袋内に五〇〇~六〇〇個の卵を産み込みます。孵化した幼虫はしばらくその中で生長し、ある程度大きくなると外へ泳ぎ出します。卵から成虫になるまでは四〇~六〇日くらい。活動するには二五度前後が適温で、寒い冬は卵の状態で過ごします。

 作物はネコブセンチュウの寄生を受けると、根コブのために細い根がなくなり、地中から養水分の吸収ができなくなります。葉は萎れ気味になり、生育は次第に衰え、時には株全体が枯れてしまいます。

 クロタラリアなどの植物はネコブセンチュウ被害に抑制力があります。

根の養分を吸って大繁殖

土を泳いで根に侵入。根の養分を吸う刺激で根には大小のコブコブが!

雌は根からお尻だけ出して卵のうというゼリー状の袋を作る。その中に500~600個の卵を産みつけます。

25度で活発に活動

寒い冬は卵の状態で過ごします。

好物がハッキリしてる

トマト、キャベツ、メロン、キュウリの根っこが好き。イネ、ネギ、マリーゴールドは嫌いです。

*月刊『現代農業』2014年12月号原題:ネコブセンチュウより。情報は掲載時のものです。

\【11/25発売!】現代農業の人気連載「虫虫ワンダーランド」が待望の書籍化!/

まんがでわかる 畑の虫

木村裕 監修 大中洋子 絵
定価1,540円 (税込)
ISBNコード:9784540191244

楽しいまんがで、畑の虫たちの形態・分類から、おもしろ生態、かしこい防ぎ方までよくわかる。

■読みどころ その①

見て楽しい、世界が広がる、畑の害虫にスポットをあてたまったく新しい害虫の本!

■読みどころ その②

虫の基本的な特徴に加え、農薬を使うor使わない防除の仕方、天敵や発生予防策など、実践に活かせる専門的な解説つき!

■読みどころ その③

『現代農業』に2013年から18回にわたり連載した「虫虫ワンダーランド」に描き下ろしの漫画を加え、全27種を収録!

農業情報サイト「ルーラル電子図書館」個人会員の方は、全18話を【閲覧期限無し・まとめて】お読みいただけます。

虫虫ワンダーランド 特集ページ

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