連載 栽培 【虫虫ワンダーランド】コガネムシ 好物は、腐葉土だけじゃなかった? 2023-01-24 大中洋子(絵)・木村裕(監修) 「現代農業」に2013年から18回にわたり連載した大人気コーナー「虫虫ワンダーランド」。描き下ろしの漫画が加わり、「まんがでわかる 畑の虫」として待望の書籍化が決定いたしました。それを記念して、現代農業WEBでは週1回全18回にわたり期間限定で本の一部をお届けします。 農業情報サイト「ルーラル電子図書館」個人会員の方は、全18話を【閲覧期限無し・まとめて】お読みいただけます。≪虫虫ワンダーランド 特集ページ≫ \\ルーラル電子図書館の詳しいご説明はこちら// 成虫は六月頃に発生。交尾を終えたメス成虫は有機物の多い土を見つけると、手足をフルに使って潜り込み、白い卵をあちこちに産みます。七月頃、孵化した幼虫はエサが豊富な住処で単独で暮らし始め、寒さが増してくると地下深くに潜って越冬します。春になると次第に地上付近に移動し、やがて蛹になります。このように一年に一回発生します。 成虫はほとんど人様に迷惑をかけませんが、集団でマメの葉などを食い荒らすお尋ね者も一部います。幼虫は腐った植物などを常食にしていますが、エサが不足すると作物の根を齧り始めます。細い根から、やがて太い根までも食べてしまいます。サツマイモも好物です。小さいうちに齧られてできた傷跡は、イモの肥大とともに拡大します。 植え付け前や播種時にクスリを土の中に混ぜ込むと、幼虫を防除できると言われています。ただし、サツマイモは植え付け時期が産卵時期より早いので効果が低い。被害を防ぐには、有機物の少ない畑で栽培するとよいでしょう。 土に潜って卵を産む 手足をフル回転させて土の中にどんどん潜り、数十個の白い卵を産みます。 根っこやサツマイモがいつの間にか食べられた! 幼虫は根やサツマイモが好物。被害は甚大で、株がズボッと抜けてしまうほど根を食い尽くします。 地上付近で蛹になる 暖かくなると地面に近い場所で蛹になる。6月頃成虫になり、外へ飛び出します。冬の間は深いところに潜って生活をしています。 *月刊『現代農業』2013年12月号原題:コガネムシより。情報は掲載時のものです。 【虫虫ワンダーランド】公開予定 アブラムシその(1) 11月29日アブラムシその(2)【全文公開終了】 12月6日ニジュウヤホシテントウ【全文公開終了】 12月13日益虫テントウムシ【全文公開終了】 12月20日ウリハムシ 12月27日【全文公開終了】ハダニ 1月3日【全文公開終了】キスジノミハムシ 1月10日【全文公開終了】ダイズにつくカメムシ 1月17日【全文公開終了】コガネムシ 1月24日アザミウマ 1月31日コナジラミ 2月7日アオムシ 2月14日ハモグリバエ 2月21日アワノメイガ 2月28日ナメクジ 3月7日ハイマダラノメイガ 3月14日ヨトウガ 3月21日ネコブセンチュウ 3月28日 \【11/25発売!】現代農業の人気連載「虫虫ワンダーランド」が待望の書籍化!/ まんがでわかる 畑の虫 木村裕 監修 大中洋子 絵定価1,540円 (税込)ISBNコード:9784540191244 楽しいまんがで、畑の虫たちの形態・分類から、おもしろ生態、かしこい防ぎ方までよくわかる。 ご購入はこちら ■読みどころ その①見て楽しい、世界が広がる、畑の害虫にスポットをあてたまったく新しい害虫の本!■読みどころ その②虫の基本的な特徴に加え、農薬を使うor使わない防除の仕方、天敵や発生予防策など、実践に活かせる専門的な解説つき!■読みどころ その③『現代農業』に2013年から18回にわたり連載した「虫虫ワンダーランド」に描き下ろしの漫画を加え、全27種を収録! 農業情報サイト「ルーラル電子図書館」個人会員の方は、全18話を【閲覧期限無し・まとめて】お読みいただけます。≪虫虫ワンダーランド 特集ページ≫ ★お申込みは田舎の本屋さんより受付中!期間限定で、お得な「現代農業」セットプランを販売中! ★いきなり申し込まずにまずは試したい…という方は、「ルーラル電子図書館 無料お試し版」がオススメ!利用開始より期間は3日間、30ページ(30ポイント)まで無料でご覧いただけます。契約の自動更新はありません。 \\詳しいご説明はコチラ// Tags: 栽培 Continue Reading Previous 【2023年2月10日〆切!】誌上タネ交換会の応募方法Next 【目からウロコ 果菜の作業コツのコツ 】Vo.9 液肥は播種時にかけるべし