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【虫虫ワンダーランド】ヨトウガ 活動は夜。またの名を「夜盗虫」

大中洋子(絵)・木村裕(監修)

「現代農業」に2013年から18回にわたり連載した大人気コーナー「虫虫ワンダーランド」。描き下ろしの漫画が加わり、「まんがでわかる 畑の虫」として待望の書籍化が決定いたしました。それを記念して、現代農業WEBでは週1回全18回にわたり期間限定で本の一部をお届けします。

農業情報サイト「ルーラル電子図書館」個人会員の方は、全18話を【閲覧期限無し・まとめて】お読みいただけます。

虫虫ワンダーランド 特集ページ

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 農家の畑や家庭菜園の野菜・花を食い荒らして穴を開けるじつに嫌な害虫です。五~六月と九~十月の二回発生。北海道などの寒冷地では春の発生時期が一カ月ほど遅れます。

 卵から孵化した幼虫は、長さ五mm前後の小さな虫で、兄弟たちと仲良く寄り集まって葉の裏を浅くかじります。食われた部分は全体が透かし状になって枯れ、しだいに周りの葉にも被害が広がります。

 この頃の幼虫は緑色でアオムシそっくりですが、シャクトリムシのように体を伸び縮みさせて歩くこと、数十匹が寄り集まっていることで見分けられます。

 生長して大きくなると、体が黄褐色~暗褐色になり、土の中に引っ越します。活動時間は夜に変更。夜の間に葉を大きく食い荒らし、朝には暗褐色の円筒状の糞のみを残して隠れ家に移動します。

 そうこうするうちに土の中で赤褐色の蛹になり、その後、暗褐色の蛾が飛び出します。成虫も活動時間はもっぱら夜。葉の裏にお饅頭のような卵を数百個、きれいに並べて産みます。

5月と9月に大発生

若い頃はアオムシにそっくり

若い頃は体が緑色でアオムシに似ているが、シャクトリムシのように歩くことで見分けられます。

活動はもっぱら夜

20時以降、懐中電灯を持って畑を歩くと葉や茎の上に座り込んでボリボリと作物をかじっているヨトウガに出くわします。

*月刊『現代農業』2014年11月号原題:ヨトウガより。情報は掲載時のものです。

\【11/25発売!】現代農業の人気連載「虫虫ワンダーランド」が待望の書籍化!/

まんがでわかる 畑の虫

木村裕 監修 大中洋子 絵
定価1,540円 (税込)
ISBNコード:9784540191244

楽しいまんがで、畑の虫たちの形態・分類から、おもしろ生態、かしこい防ぎ方までよくわかる。

■読みどころ その①

見て楽しい、世界が広がる、畑の害虫にスポットをあてたまったく新しい害虫の本!

■読みどころ その②

虫の基本的な特徴に加え、農薬を使うor使わない防除の仕方、天敵や発生予防策など、実践に活かせる専門的な解説つき!

■読みどころ その③

『現代農業』に2013年から18回にわたり連載した「虫虫ワンダーランド」に描き下ろしの漫画を加え、全27種を収録!

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虫虫ワンダーランド 特集ページ

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