連載記事一覧 果菜の作業コツのコツ 【目からウロコ 果菜の作業コツのコツ 】Vo.8 液肥は濃いめのものを回数少なく 2023-01-19 みなさん今シーズンの果菜の出来はいかがでしたか?いまごろは次期作の計画を立てているところでしょうか。さて、今回は、現代農業に2004年から14回にわたり連載した「果菜の作業コツのコツ」を週1回(全14回)期間限定でお届けします。キュウリの大産地、宮崎県の研究者だった著者の経験と観察、農家との付き合いの中でつかんだ果菜つくりの極意が満載です。 元宮崎県総合農業試験場・白木己歳 液肥は濃いめのものを回数少なく 一〇〇〇倍では薄すぎる、三〇〇~五〇〇倍の濃いめを回数少なくかける 前回の九月号では、床土の肥料は流れるのがあたりまえだから、安い床土を買って、液肥を上手に使おうと書いた。今回は次回とあわせてその液肥の上手な使い方について。 苗に液肥をやるとき、何倍でかけるのがいちばんよいだろうか。厳密には製品の肥料(主にチッソ)の含有率で変わるのだが、多くの製品が一〇~一五%くらいのチッソ含有率におさまるので、どれも同程度の倍数で使用してよいし、実際、そうされている。筆者の知る限り、たいてい一〇〇〇倍で使用されている。しかし、充実した苗にするにはこれでは薄すぎる。 一〇〇〇倍液の一l中のチッソは、含有率一〇%のものでは一〇〇mg、一五%のものでは一五〇mgになる。これは養液栽培で果菜を作るときにちょうどよいレベルである。つまり、根がしょっちゅう浸っている場合にちょうどよいレベルである。苗作りに引きつけると、一〇〇〇倍は水やりのたびにかけるのにちょうどよいレベルということになるが、水やりのたびに液肥をかけるのは手間である。 しかも、手間のかからない自動の希釈装置を使ったとしても、液肥をかけたあとに葉水を打って葉上の液肥を洗う作業は欠かせない。葉に付いた液肥は乾燥すると濃くなり、葉の縁を傷めることがあるからだ。一〇〇〇倍液でもこの恐れはある。 充実した苗にするためには、液肥は三〇〇~五〇〇倍で、これを水やりのたびでなく、ときどきかけるのがよい。 生育をいくぶん抑えて充実した苗に この記事の続きはルーラル電子図書館をご覧ください *月刊『現代農業』2004 年11月号(原題:液肥は濃いめのものを回数少なく)より。情報は掲載時のものです。 【果菜の作業コツのコツ】公開予定 ナス類はバラまきでも大丈夫! 12月1日ウリ類は列をそろえてタネをまく 12月8日(公開終了)まき箱での湿害の防ぎ方 12月15日(公開終了)かん水のハス口は上向きか、下向きか 12月22日(公開終了)苗に水を均一にかけるには? 12月29日(公開終了)ポット床土の土粒は不均一がいい 1月5日(公開終了)床土の肥料は流れるのがあたりまえ 1月12日(公開終了)液肥は濃いめのものを回数少なく 1月19日(公開終了)液肥は播種時にかけるべし 1月26日(公開終了)接ぎ木直後はしおれたほうがいい 2月2日(公開終了)断根接ぎ木は当日までの天気で決まる 2月9日(公開終了)鉢上げは苗を寝かせろ 2月16日(公開終了)「よい苗」はポットとセルではちがう 2月23日(公開終了)定植後からの防除では遅すぎる!(最終回) 3月9日 農業情報サイト「ルーラル電子図書館」個人会員の方は、全話を【閲覧期限無し・まとめて】お読みいただけます。≪果菜の作業コツのコツ(準備中)≫ ★お申込みは田舎の本屋さんより受付中!期間限定で、お得な「現代農業」セットプランを販売中! ★いきなり申し込まずにまずは試したい…という方は、「ルーラル電子図書館 無料お試し版」がオススメ!利用開始より期間は3日間、30ページ(30ポイント)まで無料でご覧いただけます。契約の自動更新はありません。 \\詳しいご説明はコチラ// Tags: 果菜, 白木己歳, 液肥