連載記事一覧 果菜の作業コツのコツ 【目からウロコ 果菜の作業コツのコツ 】Vo.3 まき箱での湿害の防ぎ方 2022-12-15 元宮崎県総合農業試験場・白木己歳 みなさん、今年の果菜の出来はいかがでしたか?いまごろは次期作の計画を立てているところでしょうか。さて、今回は、現代農業に2004年から14回にわたり連載した人気連載「果菜の作業コツのコツ」を週1回(全14回)期間限定でお届けします。キュウリの大産地、宮崎県の研究者だった著者の経験と観察、農家との付き合いの中でつかんだ果菜つくりの極意が満載です。ぜひご覧ください。 まき箱での湿害の防ぎ方 強制排水している様子 まき箱には、以前はトロ箱が多く使われたが、今は水稲の育苗箱になった。水稲の育苗箱は、トロ箱に比べ多湿の害が出やすい。次の理由による。 ザルや金網の容器に砂を入れ、容器ごと水につけて引き上げると、容器は隙間だらけなのに落下する水はわずかで、多量の水は底のほうに飽水状態の層を作ってとどまる。まき箱に水をかけた場合にも同じことが起こり、底のほうに飽水状態の多湿層ができる。この層の中にタネが入り込むと息ができず死んでしまう。 問題は、多湿層の厚さは用土の厚さに関係なく、トロ箱でも水稲の育苗箱でも変わらないこと。そのため、用土が厚く入るトロ箱では、タネは多湿層よりもかなり上に位置することになり、湿害の心配は少ない。それに対し用土が薄い水稲の育苗箱では、タネが多湿層に入り込みやすいので湿害が出やすいのである(図1)。特に、用土を節約して箱の五~六分目しか詰めずにまくと、タネが多湿層内に入り込んでしまう危険が高くなる(図2)。 この記事の続きはルーラル電子図書館をご覧ください *月刊『現代農業』2004 年4月号(原題:まき箱での湿害の防ぎ方)より。情報は掲載時のものです。 【果菜の作業コツのコツ】公開予定 ナス類はバラまきでも大丈夫! 12月1日ウリ類は列をそろえてタネをまく 12月8日(公開終了)まき箱での湿害の防ぎ方 12月15日(公開終了)かん水のハス口は上向きか、下向きか 12月22日(公開終了)苗に水を均一にかけるには? 12月29日(公開終了)ポット床土の土粒は不均一がいい 1月5日(公開終了)床土の肥料は流れるのがあたりまえ 1月12日(公開終了)液肥は濃いめのものを回数少なく 1月19日(公開終了)液肥は播種時にかけるべし 1月26日(公開終了)接ぎ木直後はしおれたほうがいい 2月2日(公開終了)断根接ぎ木は当日までの天気で決まる 2月9日(公開終了)鉢上げは苗を寝かせろ 2月16日(公開終了)「よい苗」はポットとセルではちがう 2月23日(公開終了)定植後からの防除では遅すぎる!(最終回) 3月9日 農業情報サイト「ルーラル電子図書館」個人会員の方は、全話を【閲覧期限無し・まとめて】お読みいただけます。≪果菜の作業コツのコツ(準備中)≫ ★お申込みは田舎の本屋さんより受付中!期間限定で、お得な「現代農業」セットプランを販売中! ★いきなり申し込まずにまずは試したい…という方は、「ルーラル電子図書館 無料お試し版」がオススメ!利用開始より期間は3日間、30ページ(30ポイント)まで無料でご覧いただけます。契約の自動更新はありません。 \\詳しいご説明はコチラ// Tags: 白木己歳, 床土, 育苗, 果菜