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(島根から)黒米粉100%のシフォンケーキ

農文協(現代農業を発行している会社)の職員が、全国の農家・農村を訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介!

黒米粉100%のシフォンケーキ

 吉賀《よしか》町の山吹寛さん・里子さん夫婦は乳牛を飼いながら、地元産の木材で建てたログハウスで農家レストランを営んでいます。お宅にお邪魔すると、コーヒーと一緒にシフォンケーキを出してくれました。黒っぽい色だったので、ゴマを使ったものだと予想してひと口食べてみましたが、ゴマの風味は感じられません。

 そこで山吹さん夫婦が種あかし。なんとこれは黒米粉100%のシフォンケーキでした。

 山吹家が黒米を栽培して33年。最近は昔ほど売れなくなってきたみたいですが、アントシアニンやミネラルを多く含む黒米だからこそ、たくさんの人に食べてほしいとこのシフォンケーキを考案しました。近くの製粉所になるべく細かい米粉にしてもらうよう頼み、自慢の搾りたて牛乳も使っています。

 ふわふわした食感の後に、黒米のもっちり感と素朴な味わいが広がり、このおいしさ、止まりません。もう一切れいただけますか……? そんな心の声を押し殺し、素敵な夫婦とお別れしました。

*月刊『現代農業』2020年12月号(原題:黒米粉100%のシフォンケーキ)より。情報は掲載時のものです。