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あああ

【特集】今だから知りたい 温暖化と虫の話(2026年6月号)読みどころ

トビラ

特集 今だから知りたい 温暖化と虫の話

 シロイチモジヨトウが津軽海峡を縦断して、北海道に初上陸。ハスモンヨトウが当たり前に越冬、発生数は平年の5倍。トマトキバガやクモヘリカメムシが九州から東北へと列島北上中……。

全国の農家から「変な時期に変な虫が出てる!」という声が聞こえてきます。なんで、こんなことに?

2026年 6月号の巻頭特集(減農薬特集)は「今だから知りたい温暖化と虫の話」。まずは虫が増える仕組み、減る仕組みを4コマ漫画で面白おかしく紹介。

「雨」「有効積算温度」「越冬」「薬剤感受性」などのキーワードをわかりやすく、そして、ちゃんとオチもつけて、解説しました。

虫が増減する仕組みを4コマ漫画で紹介
虫が増減する仕組みを4コマ漫画で紹介。虫は意外と水分に弱い!?など(「マンガ 虫の増えたり減ったり」より)

ヨトウムシ類

 「ヨトウムシ類」コーナーでは、植えたばかりのブロッコリーをハスモンヨトウとシロイチモジヨトウに食べ尽くされてしまった農家が登場。

恨み節全開の記事になるかと思いきや、ぜんぜん違いました。ヨトウの行動パターンをつぶさに観察して、「どうやら、畑に生えていた雑草のイヌビユやスベリヒユで孵化して育ち、ブロッコリーに移動したようだ」と、謎に満ちた生態を突き止めたのです。記事では天敵のゴミムシ、「ただの虫」のシロオビノメイガにも言及していて、そのまなざしは「虫愛」にあふれています。

ハスモンヨトウとシロイチモジヨトウにこっぴどくやられて考えてみた 豊嶋和人 50
「ハスモンヨトウとシロイチモジヨトウにこっぴどくやられて考えてみた」より

いっぽうで、害虫の研究者に協力していただいた「シロイチモジヨトウ大発生はなぜ?」も必見です。調査データをふんだんに掲載したので、シロイチモジヨトウの動向と温暖化の関係がひと目でわかります。多発の原因は「越冬量の増加」「薬剤感受性の低下」、さらに、「産地で交信攪乱剤を使わなくなったこと」も大きいようです。

この他、農家のハスモンヨトウ対策で、「ヨーグルトを散布したらいなくなった」「イネ科のあとに葉物をつくったら、被害が減った」といった報告も寄せられました。

ヨトウムシ類
近年、よく見る害虫といえば、ヨトウムシ類が筆頭だ。農家を悩ませているのは主に3種類(「ヨトウムシ類」コーナーより)

オオタバコガ、アブラムシ

 「オオタバコガ」コーナー、「アブラムシ」コーナーも、農薬の使いこなし、クスリに頼らない防除法など、充実した内容です。

寒さに弱く、以前は西日本以南が主な生息域だったオオタバコガ。 近年は温暖化で活動範囲が広がっていて、北海道や東北でも毎年被害が続出(「オオタバコガ」コーナーより)

イネカメムシ

 長らくおとなしかったのに、近年にわかに発生数が増えているイネカメムシ。

詳しい生態はほとんどわかっておらず、通説では越冬地から直接田んぼに飛んでくるといわれていますが、栃木県での調査で「経由地」や「潜伏地」があることが明らかになりました。タイミングを逃した「ムダ防除」も問題になっているようです。

もっとも、イネカメムシはムリに駆逐しなくてもいいのかもしれません。有機稲作で反収が1俵以下になった翌年に、アブやカエルといった天敵たちが現われて、窮地を救ってくれた例もあります。

「イネカメムシのすくい取り調査に同行!」より
約70年ぶりに大発生中で、ときにイネの壊滅的減収をもたらすイネカメムシ。出穂時期の田んぼに飛来。繁殖しながら出穂順に圃場を渡り歩いて、越冬地へ去っていく。生態はまだ謎だらけ(「イネカメムシのすくい取り調査に同行!」より)

その他の巻頭特集以外のコーナーも見どころ満載です。タイトルだけですが、一部ご案内します。

・花の灰色かび病を防ぐ 米ヌカ防除

・お得なエサで天敵がじゃんじゃん繁殖

・緑肥で勝手に集まる土着天敵

・熱湯でナシの白紋羽病、根頭がんしゅ病を成敗

・茎葉処理剤を120%使いこなす

・新農薬情報 殺虫剤、殺菌剤

ダウンロード後、印刷したRACコード「ラベル」(2023年版)
近年、農薬のラベルに表記されるようになってきたRACコード(記号)。本誌のQRコードを読み取ってアンケートに答えると、「RACコード一覧表」の2026年版がダウンロードできる。ダウンロードしたデータを印刷すると便利(「殺虫剤・殺菌剤のRACコードによる分類一覧」「除草剤のRACコードによる分類一覧」より)

・かゆい所に手が届く 散布機の工夫集

・ジャンボタニシ対策 あの手この手2026

ジャンボタニシ対策 あの手この手2026 182
ジャンボタニシ対策コーナ「一晩で200匹捕まる ペットボトルトラップ」より

・ミントで減農薬

【くらし・経営・地域】

・新連載 タネ友の輪っ! 自家採種の農家レシピ

・ソーラーシェアリングで脱温暖化、脱原油依存へ

現代農業 2026年6月号

特集:だから知りたい 温暖化と虫の話

定価
1,100円 (税込)

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