2022年 試し読み 12月号 肥料・土づくり 栽培のコツ 最新研究 「くん炭が病気を抑える」メカニズムが解明!? バチルス菌「IA株」を発見 2022-11-02 現代農業2022年12月号の特集「モミガラくん炭&竹炭」とあわせて読みたい過去の記事を期間限定で公開します。こちらは2018年1月号の記事。――「くん炭を入れると作物が病気に強くなる」。そんな農家の実感を、科学的に裏付けてくれそうな研究の話です。 近畿大学・阿野貴司 くん炭がいいのはなぜ? 稲作では収穫されるモミのうち約2割がモミガラとなり、国内の排出量は年間約200万tと見積もられています。世界的に循環型社会への関心が高まっていて、農業においても環境保全型農業が推進されている現在、こうした農業廃棄物をいかに活用するかが課題だといえます。 一方、日本では古くからモミガラをくん炭にして土壌改良材として有効利用してきました。くん炭を土壌に施用することで、ミネラルの供給やpH調整ができるだけでなく、くん炭中の豊富な微細孔が土壌の排水性や通気性、保水性の改善といった物理性を改善することが知られています。微細孔はさらに、菌根菌や根圏微生物といった有用微生物の棲みかとなり、作物の生産性を向上させると考えられています。 しかし、くん炭が土壌中の有用微生物を刺激して植物の生長を促進する詳細なメカニズムは、まだほとんど明らかにされていません。そこで私たちの研究室では、その現象を微生物学的なアプローチで解明することを試みました。メカニズムを明らかにすることで、くん炭の農業利用を促進し、モミガラを土壌に還すことで環境保全型農業に貢献することを目的に研究しています。 この記事の続きはルーラル電子図書館をご覧ください *月刊『現代農業』2018年1月号(原題: 最新研究 「くん炭が病気を抑える」メカニズムが解明!? バチルス菌「IA株」を発見)より。情報は掲載時のものです。 この記事が掲載された現代農業2018年1月号「もっと上手に もっと大量に モミガラくん炭最前線」コーナーには、他にもこんな記事が載っています。 サラサラでガンメタリック モミガラくん炭が直売所で大人気! 図解 そもそも、くん炭ってなに? 鉄板で囲って保米缶2.8杯分のモミガラを一気にやく これらの記事はルーラル電子図書館でもご覧いただけます。 2022年12月号の試し読み くん炭で、田んぼの地力ムラが劇的改善 くん炭を株元にたっぷりまいたらアブラムシが激減 〈子実トウモロコシ〉作業時間が短い、水管理がいらない 中山間地でこそ栽培するべきだ 【第2回】イチゴの未分化定植・本圃増殖栽培 花芽分化を促すには遮光、換気、チッソ切り サツマイモ越冬保存術 車内でお手軽キュアリング、紙袋で簡単保存 12月号の読みどころへ戻る Tags: くん炭, バチルス菌