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光合成細菌の「米ヌカだけ培養」 雨水+米ヌカの注ぎ足しでいくらでも殖やせる

現代農業2023年10月号「どんどん広がる光合成細菌」コーナーの記事のなかから、田上さん(熊本県)の菌液づくりの実践を試し読みとして公開します。

熊本・田上和彦さん

ハウスの脇に1tタンクを設置し、といで雨水を集める(タンクは別のハウスにもう一つある)。米ヌカを1 ㎏ 入れ、光合成細菌を培養
ハウスの脇に1tタンクを設置し、といで雨水を集める(タンクは別のハウスにもう一つある)。米ヌカを1kg入れ、光合成細菌を培養

 田上和彦さんは『現代農業』の光合成細菌特集の記事「プールで培養、原液散布、無施肥でジャガイモの収量4.5t」(2022年9月号)を読んで、これだ!と思った。「光合成細菌でうちの農業は変わる」と直感したのだ。

田上さん(70歳)
田上さん(70歳)

 もともと1tタンク二つに雨水を溜めて利用していたので、そこにさっそく種菌を入れてみた。エサは記事の通り米ヌカのみ。これで本当に水が赤くなったので、ビックリしたという。

 液肥として使い、タンクの中身が5分の1ほどに減ったら再び雨水を溜め、米ヌカを加える(種菌は最初だけ)。注ぎ足し注ぎ足しで無制限に培養しているのだ。ほとんど「タダみたいなもの」だから、原液のまま心おきなく畑にまける。ニンニクは葉が大きくなり、ナスは元気が出ていっぱいなりだした。田んぼにも使い始めて、米がおいしくならないかと期待している。

あわせて読みたい現代農業バックナンバーのご案内

現代農業2023年10月号の本誌(紙・電子書籍版)では、光合成細菌についての以下の記事も全て読めます。ぜひご覧ください。

  • 春ネギ・初夏ネギの2L率が大幅アップ 吉川文
  • 白ネギの光合成細菌栽培に挑戦中 (沖縄・親泊ヨシ子さん)
  • 中国、台湾、ブラジル…… 世界に広がる光合成細

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