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【タネごと食べられるスイカ「ピノガール」のアイデア栽培】小玉スイカなら空中栽培にピッタリ

「カボチャの空中栽培が、スイカでもできるのでは?」と思い付いた筆者。大玉スイカならキュウリ用の支柱とネットでは重さに耐えられないけど、小玉なら大丈夫。そこで、タネまで食べられる小玉スイカ「ピノガール」で空中栽培をはじめました。空中栽培なら、防除や収穫の見落としもなく管理がしやすい!

神奈川・小川賢一

筆者。野菜と果樹をそれぞれ60aずつ栽培。野菜は直売所へ出す(依田賢吾撮影)

小玉品種ならできるじゃん

 大学を卒業後、会社に勤めていましたが、10年前に父親が亡くなったのを機に就農しました。

 近年、猛暑の影響でみんな食べたくなるのか、直売所で小さいスイカが人気です。この人気に乗ろうと管理や病害虫予防がしやすいスイカの栽培方法を考えていたとき、父親の代からやっていたカボチャの空中栽培が、スイカでもできるのではと思いつきました。

 もし、大玉スイカならキュウリ用の支柱とネットは重さに耐えられないでしょう。でも、小玉なら大丈夫だと思い、3年前からスイカの空中栽培を始めました。最初は小玉スイカなら何でもいいと思っていましたが、家族からタネが気になるといわれました。いい品種を探していたときに、タネまで食べられるピノガールを知り、2年前から栽培しています。

防除や収穫の見落としがない

 3月下旬から育苗を始め、5月中旬に定植します。キュウリの露地栽培と同様に、アーチパイプを立ててキュウリネットを設置し、アーチの片側に植え付けます。あとは、つるがのびてきたらネットに誘引するだけ。

 この栽培のメリットは管理がしやすいことです。つるがトンネル状になっているので、農薬がしっかりかかり、通風性がよいためうどんこ病などの発生が抑えられます。また、果実の収穫適期を逃すことがない。ぶら下がっているので、目視での確認がカンタンです。ほかの作業も腰を曲げなくていいので、体への負担が軽減できます。気を付けるところは強風で花が飛んだり、つるや葉が切れたりすることです。畑の周りにソルゴーを植えて、防風に努めています。

アーチの片面に定植し、反対側へつるを誘引する(株間は80㎝)。アーチの中は防草シートを張り通路として活用

直売所でよく売れる

 空中栽培でとれたピノガールは1玉約800円で売っています。小玉で食感がよい。甘くてタネが小さくそのまま食べられるので、JAの直売所で好評。手応えと魅力を感じています。昨年は約60本定植。つるは放任で反対側につる先がついたら摘心するやり方で、2㎏弱のスイカが3~4果とれました。ピノガールの売れ行きがいいので、今年は100本に増やしたいと考えています。また、1株あたりの収穫量アップのために、限られたネットの中でもできるだけつるを広げられるように少し株間を広げたいと思っています。

(神奈川県大和市)

収穫終盤のピノガール。玉がアーチパイプの内側にぶら下がるので管理がラク。カボチャも同様に栽培

この続きは2024年5月号をご覧ください

現代農業2024年5月号「野菜・花」コーナーでは、以下の記事も掲載しています。ぜひ本誌(紙・電子書籍版)でご覧ください。

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