『現代農業』2024年10月号の特集は、「ここまでわかった! 共生菌の力」。菌根菌、糸状菌、チッソ固定細菌、根圏微生物……。数億年も昔から、植物の根と共生し、協力し合って生きてきた。その偉大なる働きに迫ります。
(株)アライヘルメット・千徳 毅さん/埼玉・小島直子さん
有名ヘルメットメーカー社員!?
小島直子さん(2024年10月号p36参照)に菌根菌の魅力を伝えたのが、専門家の千徳毅さんだ。じつは千徳さん、バイクの有名ヘルメットメーカー「アライヘルメット」の社員。自然科学を大事にする社長の方針で、約30年も農業を研究。ここ15年は菌根菌の研究にドップリだという。謎に満ちた菌根菌について、これまた謎に満ちた千徳さんに教えてもらいながら、小島さんの畑を巡ってみた!
菌根菌って、どこにいる?
発芽後の菌根菌は単独では生きられないため、植物の根の中に入り込み、栄養をもらって共生している。根からは半径25cmほどに菌糸を伸ばす。菌糸は地表20cmほどに集中する。
菌根菌と仲のいい植物
千徳さん曰く、根の弱い植物種は菌根菌に依存することが多い。とくにキク科の近くでは菌根菌が殖えやすく、ハルジオン、ヒメジョオン、カタバミなどは要チェック。
この記事の続きは現代農業2024年10月号をご覧ください
取材時に撮影した動画を公開中!
2024年10月号の巻頭特集「ここまでわかった!共生菌の力」では、菌根菌に関連した以下の記事も収録されています。ぜひご覧下さい。
「さぁ、菌根菌の世界へ」コーナー
- 根っこの先の、すごいやつ
- 菌根菌の世界にドはまり中 畑の見え方が変わった 小島直子
- Q&A もっと知りたい菌根菌 小八重善裕
- 図解 根っこと共生する微生物たち
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根っこから見た土の世界
村上敏文 著
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