特集
ワクワク! 農家のお手軽土木
「家周りのアゼが崩れた」「農道の轍が気になってきた」。
むらでは毎年、小さな補修作業や施工作業が発生します。
自分でできれば、コストも安く使い勝手よく仕上げられますが、そうはいってもハードルが高そう……
今回の特集は、そんな小さな土木作業のハードルをぐっと下げる「お手軽土木」の工夫を集めました。
道・法面・水路をつくる
最初のコーナーは「道・法面・水路」の土木。まず登場するのが今回の目玉「鉄鋼スラグ」です。コンクリートのように使えて、水と鎮圧で簡単にしっかりした路面に仕上げられます。そもそも鉄工所から出る廃材なので、価格はコンクリートの10分の1程度。今後ブームが起きるかも!?
資材の使いまわしのコツ
続く記事では、むらの土木を一手に引き受けるアスパラ農家が、小さな土木ならではの資材使いまわしのコツを紹介。ちょっと高いけど、水も温度管理も不要の「簡易アスファルト」はここで使え、石灰でも固められるぞなど、農家ならではの土木の工夫に納得です。
話題の「ロードメーカー」や「テストピース」の利用など
話題の土木機械「ロードメーカー」についても特集。農道やイネの苗床で引っ張るだけで、まるでレーキ(トンボ)のように表面の凹凸を直してくれます。
「法面固め」で注目したいのが「テストピース」。これまたコンクリート工場から出る廃材で、円柱状の単純な形状のため、積み上げるだけで見事な石積み擁壁が自作できます。
開墾までできるぞ!ミニバックホー
続くコーナーでは「ミニバックホー」を特集。
最初に登場する若い女性オリーブ農家は、圃場の開墾にミニバックホーを乗り回しています。草ボーボー、石だらけの放棄地2haが、わずか1カ月で開墾できました。「女性こそバックホー!」とのこと。
続く記事では500kg~1t程度の最小タイプのバックホーが登場。自作のアタッチメントをとっかえひっかえし、ワサビ栽培に役立てています。水を噴射し圃場を洗う「洗浄アタッチメント」、雑草一層の「レーキ」などは必見です。
◇
困ったときに、サッと動いてサッと直せる農家はカッコいい。いきなりそこまでいかなくても、その第一歩のハードルをぐっと下げる工夫が満載。
普段、他人の土木作業を見ることは少ないため、初心者はもちろん土木熟練者にも参考にしてほしい特集です。
◆その他のコーナーも見どころ満載です。タイトルだけですが、ご案内します。
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