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【作業がはかどるのらウエア2】靴下をリメイク、手甲で手袋の蒸れが解消

日々の農作業に欠かせない頭巾、帽子、もんぺ、腕カバーなど、農家がつくった「のらウエア」。そのつくり方、使い方をご紹介します。

山形・阿部裕子

靴下の先端とかかとの部分をハサミで切るだけ。あらかじめ何枚も作って、汗をかいたらどんどん交換する

 わが家は稲作農家で、40歳頃まではイネづくりの手伝いと野菜づくりを見よう見まねでしておりましたが、子育てから解放された40代の始め頃、市内で女性農業者グループが発足しました。研修会や視察研修など水を得た魚のように楽しく参加するうちに、野菜づくりの上手な仲間から刺激を受けて一人前の野菜農家になりたいと強く思うようになりました。

 しかし、毎日畑に出て、野菜の管理や収穫に明け暮れるようになると、手袋を着ける時間が長くなり、手荒れで悩むようになりました。医者にはゴムアレルギーと診断され、綿手袋とビニール手袋を重ねて作業しましたが、夏になると綿手袋が汗でぐしょぐしょになって何回となく交換していました。結局薬に頼らなければ治らないことも多く、薬に抵抗性もできてしまい、20年以上も苦労が続いていました。

 10年くらい前のある日、知り合いから古靴下で作る手甲てっこうを教えてもらいました。さっそく作って着けてみたら、とてもすぐれ物でした。綿手袋の上から手甲をしてビニール手袋を着けると、手甲がよく汗を吸ってくれて綿手袋を交換する回数が減りました。手首までしっかりガードされて日焼け止めにもなります。今では手甲がないと仕事ができない状況です。

 靴下は綿100%で、ゴム部分が丈夫なものを選びます。少し長めの靴下がよいように思います。今年もまた汗との闘いの時期がやってきます。新しい手甲を準備してがんばります。

(山形県酒田市)

*月刊『現代農業』2018年7月号(原題:靴下をリメイク、手甲で手袋の蒸れが解消)より。情報は掲載時のものです。

種まきびとの ちくちくしごと

早川ユミ 著

切るのも縫うのもだいたいで、工作のように楽しくちくちく。洋裁の知識がなくても、畑や台所で役立つ服が型紙なしでつくれます。野良シャツやもんぺ、柿渋染めエプロンから、子ども服や肌着、かばんまで29種掲載。