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2021年5月号の読みどころ

雑草を抑える。乾燥を防いで保湿する。 微生物や天敵が棲みついて病害虫が減る。 腐植が増えて保肥力アップ。根張りがよくなり、異常気象に強くなる。 炭酸ガスが出て光合成を促進。ゴミが出ず、片付けいらず。 脱プラスチック社会にも貢献!

巻頭特集

一石何鳥!? すごいぞ、有機物マルチ

茨城県龍ケ崎市・(有)横田農場

苗を植える横田修一さん。横田農場の田植えは「前を4割、後ろを6割見るイメージ」(写真はすべて依田賢吾撮影)

「今年(2020年)は10haほど増えたので、160haになりました」と語るのは、横田修一さん(45歳)。社長を務める(有)横田農場は、この面積の田んぼを田植え機1台、コンバイン1台だけで管理している。本誌19年12月号では、その収穫・調製作業に密着取材した記事をお届けし、同農場流の「人を基準とした効率化」の考え方は、規模の大小を問わず読者のご好評をいただいた。

 今回は、その春作業編--。

茨城・黒田恭正

 リンゴ栽培において、「摘果はせん定の一環」といえるほど重要な作業である。摘果を粗末にして、よい果実がならないのはせん定のせいだと思い込んでいる人が意外に多い。

 摘果は、たんに着果量を適正にして実を太らせるだけの作業ではない。どの枝に実をならせ、どの枝の実を摘むかによって、それぞれの枝の役割を明確にし、後半の養分の流れや植物ホルモンの働きを調整する大切な作業である。せん定と同様、リンゴの樹の生理にかなった摘果が大切である。

福島県須賀川市・藤田忠内さん

結果枝から出た新梢を摘心する藤田忠内さん(写真はすべて依田賢吾撮影)

効率よく手を抜くために

 藤田さんがナシの管理作業で、一番重要視しているのが「摘心」だ。結果枝から出る新梢を早い段階で摘んで、徒長枝になるのを抑える。

「摘心すると成葉化が早く進むから、栄養生長の期間が短くなって、生殖生長の期間が長くなる」。徒長枝を伸ばす必要がなくなった分の養分を、いち早く実に送ることができるからだ。そのため、以下のようなメリットがある。

◆その他のコーナーも見どころ満載です。タイトルの一部をご案内します。

・ススキ&カヤ さよならポリマルチ

・イタドリのマルチでナスの皮が軟らかくなる

・竹まんまマルチで獣害なし

・「キエ丸」で収穫作業が早く、ラクに

・光が満遍なく当たるスイカの空中栽培

・摘花・摘果剤のちょっといい話

・自然巣枠でラクラク 庭先西洋ミツバチ入門(4)春から夏の管理

・粗飼料不足ではよい発情が来ない

・樹形がガラリッ!? エダマメの葉っぱ落とし栽培