コゴミは生命力がとても強く、条件がよければ地下部のランナーでどんどん増えます。そのため家庭菜園内に植える場合はランナーの定期的な処理や根域制限する仕切り板を設置するなどの対策が必要です。面積を増やしたい場合は、広い場所にコゴミ単品で栽培するのが無難でしょう。
肥料は植え付け時に化成肥料(8-6-8)を300g/1㎡ほど施しましたが以降はやっていません。収穫後に追肥をすれば収穫量は増えると思いますが、よほどのやせ地でなければもともとの地力でも十分だと思います。
圃場の条件は実際に栽培してみると、半日陰より日当たりのいい場所で生育が良好で、新芽も早く出ることがわかりました。また傾斜地では斜面の上に向かって広がる傾向が強いことがわかりました。
コゴミは収穫期間が短い植物ですが、日照時間の異なる場所に分散して栽培することで長くとれます。
水やりは植えつけ時にたっぷりとしただけで以降はほとんどしていません。数年前、真夏に晴天が2週間ほど続いて葉が全部枯れたことがありました。全滅したと思ったのですが、降雨後に再び新芽が出て1カ月後には元の姿に戻り、翌年も変わらず収穫ができました。株が大きくなればある程度の干ばつにも耐えて、本当に強い植物だと感心しました。