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令和8(2026)年
9月17日 (木)
長月
 友引 甲 午
旧8月7日

あああ

カメムシにいもちに 石灰大好き長崎さんの散布現場を見た

使っている消石灰の袋を広げる長崎正子さん。消石灰は1袋20kg入りで約700円

2023年に続き、2024年もカメムシが大発生。ゲリラ的に圃場にやってくるヤツらから、どう作物を守るのか。相手をじっくり観察して対抗する農家の工夫を紹介。

取材対象者:長崎正子さん(秋田県大館市)。水稲60a

『現代農業』2025年6月号

撮影:依田賢吾

ヘリ防除なしで、ほぼ1等米

 朝6時、早朝の田んぼに動散でまいた石灰が煙幕のように広がった。「少しすると滝みたいに上から落ちてきて、きれいなんだよ」と話すのは長崎正子さん。80歳になるが「よその米は絶対に食べたくない」と、まだまだ自分で米づくりを続ける元気なお母さんだ。

本人

 長崎さんは7月中旬~8月下旬で、イネの出穂前後に消石灰を3回まいている。1回10a2kgずつと少量だが、カルシウムが効いてイネが硬くなるからか、斑点米などのカメムシ被害が減り、いもち病の対策にもなるという。

使っている消石灰の袋を広げる長崎正子さん。消石灰は1袋20kg入りで約700円
早朝だと、朝露でイネに石灰がつきやすい

 もともとカメムシ対策は共同のヘリ防除に頼っていたが、地域内でもイネの生育は違うので効果のあるタイミングになかなかまいてもらえないし、何より使う薬は少しでも減らしたい。そこで7年前から、ヘリ防除に加えて家庭菜園で使って効果を感じていた石灰をイネにもまき始めた。

葉先や穂先に薄く石灰がついている。これぐらいでも十分効果がある。多めにかけておくと、いもち病斑(矢印)が目立つところでも病気が広がらない。
葉先や穂先に薄く石灰がついている。これぐらいでも十分効果がある。多めにかけておくと、いもち病斑(矢印)が目立つところでも病気が広がらない
穂先にいたアカスジカスミカメ。石灰をかけると、逃げたり動きが鈍くなったりする。
穂先にいたアカスジカスミカメ。石灰をかけると、逃げたり動きが鈍くなったりする

アゼにも念入りにまく

アゼへの散布。アカスジカスミカメやアカヒゲホソミドリカスミカメといった多くの斑点米カメムシは、ここを経由して水田に入ってくる。
アゼへの散布。アカスジカスミカメやアカヒゲホソミドリカスミカメといった多くの斑点米カメムシは、ここを経由して水田に入ってくる
石灰散布時の服装。肌に触れると荒れることもあるので、メガネやマスクで完全防御。
石灰散布時の服装。肌に触れると荒れることもあるので、メガネやマスクで完全防御
動散には「ひねり雨どい噴口」(15年10月号など)を付けている。ひねりの力が加わり、拡散力が上がる
動散には「ひねり雨どい噴口」(15年10月号など)を付けている。ひねりの力が加わり、拡散力が上がる
長崎さんの家庭菜園。石灰で野菜の葉が真っ白。石灰を使い始めてからは、害虫や病気に困らなくなった
長崎さんの家庭菜園。石灰で野菜の葉が真っ白。石灰を使い始めてからは、害虫や病気に困らなくなった

 さらに2024年は……。

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現代農業 2025年6月号

農薬じゃないけど効くものってあるよね
―― 今さら聞けない特定農薬と「非農薬資材」の話

定価
1,100円 (税込)