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【特集】見えた!菌を喜ばせる有機物投入法 出番だ 地元の国産肥料(2026年10月号)読みどころ

2026年10月号

特集

見えた!菌を喜ばせる有機物投入法 出番だ 地元の国産肥料

尿素の国際価格は爆上がりした春先の状況を脱しましたが、依然としてコロナ禍以降の高騰が続いています。こういうときこそ、農家の身近で安く手に入る有機物をもっと活用したいもの。

とはいえ、有機物もいろいろ。鶏糞のように化学肥料並みによく効くものもあれば、木質チップのように硬くてなかなか効かないものもある。使い方によってはチッソ飢餓を引き起こしたりして、かえって作物に悪さをしてしまいます。

それに比べると、速効性の化学肥料は作物の生育にあわせてちょこちょこ追肥し、収穫量や草勢をコントロールできる。使い勝手のいい肥料です。もちろん、化学肥料と同じようにはいかないけれど、有機物施用だって出たとこ勝負ではなく、その特徴を理解して自由自在に使いこなし、作物が健全に生育する力へと上手に変換できないものか?そんな江戸時代の農家も、昭和・平成の農家も、ずっとみんなが試行錯誤してきたテーマに真正面から向き合ってみたのが、今回の巻頭特集です。

有機物とは、「炭素を含む化合物」のこと。 わかりやすくいうと、生物の死骸や生産 物、排泄物。これが植物にとっての肥料(と くにチッソ肥料)になるって、どういう ことだろう?
有機物が植物にとっての肥料(とくにチッソ肥料)になるって、どういうことだろう?

土づくりで知っておきたいC/N比のこと

キーワードは、C/N比という概念です。有機物中の炭素(C)とチッソ(N)のバランスを表わすもので、これによって、肥料成分の効き方も変わってくるし、これを上手に整えれば、病気の出ない健全な土壌をつくることもできます。詳しくは、2026年10月号p36からの記事「菌が喜ぶ土壌とは?」をご覧いただきたいのですが、ここで、「土づくりで絶対に知っておきたい3つのC/N比」が登場します。

①投入する有機物のC/N比 ②微生物の体のC/N比 ③土壌のC/N比

この3つは互いに密接に関連しており、その数字の意味するところが理解できれば、身の回りのあらゆる有機物を作物栽培にうまく使いこなす「目」が養えます。

さまざまな有機物のC/N比と分解のしやすさ

微生物がキー

たとえば、近くに生えている雑草だったり、土の上をうろちょろしている甲虫や、葉っぱをむしゃむしゃ食べるイモムシ、空を悠然と飛ぶ鳥たち。彼らが落とす糞や、彼らの死骸そのものも……。あらゆる生きものたちが、生まれ、生活し、死んでいく現象の中の一コマが身近な有機物であり(「生きもの肥料」の概念、10月号p120)、その主な特徴はC/N比に見てとることが可能です。

そして、これら有機物を分解するキーマンが微生物。微生物のC/N比も考えると、有機物循環の構造が見えてきます。壮大な世界観のなかで、有機物の投入と作物栽培を捉えなおすことができるはずです!

ボカシ肥を施用することで土壌微生物が動き出す

その他のコーナーも見どころ満載です。

タイトルだけですが、一部ご案内します。

🟢さらに広がる!菌根菌と菌糸の世界

地球上にある菌根菌菌糸の総延長は、太陽までの距離の10億倍。ありとあらゆる場所から、「生きもの肥料」を宿主作物に届ける。持続可能な栽培の救世主として、注目度急上昇中!

レタスの根と共生した菌根菌の菌糸。写真中央付近の透明で細いもの

🟢小さく始める耕さない農業

身近な道具を使って播種・定植、刈り草はマルチに堆肥に活用……。畑の一部からでも始められる、ちょこっと不耕起の動きが続々!

「鳥の巣栽培」のウネ(晩秋の姿)。刈り草を集めて山に盛ったてっぺんをかき分けて苗を定植する。土地は不耕起で平坦なまま(写真提供:今村仁)
「鳥の巣栽培」のウネ(晩秋の姿)。刈り草を集めて山に盛ったてっぺんをかき分けて苗を定植する。土地は不耕起で平坦なまま

🟢身近なもので効果抜群 手作り液肥

身近にある果物クズや収穫残渣は、ただ捨てるだけではもったいない!ひと手間かければ、効果抜群の手づくり液肥に様変わりします。

野菜クズの砂糖漬け液肥、アスパラガスの若芽とトマトの砂糖漬け液肥、 ハーブ、トウモロコシの芯、卵殻などの酢漬け液肥(
野菜クズの砂糖漬け液肥、アスパラガスの若芽とトマトの砂糖漬け液肥、ハーブ、トウモロコシの芯、卵殻などの酢漬け液肥

🟢有機で多収!?の理由がよくわかる BLOF理論入門講座

「品質のいいものが、わけわからないくらいとれる。有機栽培で収量が低いってのは、完全に過去の話です」と、小祝さんは言います。これからの有機栽培を支える、BLOF 理論への入り口――。

🟢続・花の土壌還元消毒に動きあり

2025年6月号で紹介した土壌還元消毒が、花農家自らのアイデアで進化しています。クロピクでも消毒しきれなかった土壌病害を、自分の畑の条件に合う方法で減らしていくコツを紹介します。

現代農業 2026年10月号

特集:見えた! 菌を喜ばせる有機物投入法 出番だ 地元の国産肥料

定価
1,100円 (税込)

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