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山間部のミカン ドローン防除の現場を見た

和歌山県有田市・伊藤農園のみなさん
撮影:依田賢吾

急傾斜、段々畑でのドローン防除。機体が樹に隠れたり、強風に煽られたりと、平場の水田よりも難易度は高い。でも、使いこなせば、労力や作業効率が大幅に改善される(現代農業2021年6月号p131

ミカンの樹の2mほど上空から薬剤散布
動噴による防除と違い、カッパなしの快適作業。オペレーターとナビゲーターの2人1組で、奥の鬱蒼と茂った雑木林に接触しないよう注意しながら操縦する。機体は等高線と直角に縦移動させ、オペレーターがつねに視認できるようにする
最上部で合図するナビゲーター。オペレーターとは無線でやりとりし、ドローンが近づく前に薬剤がかからない位置に逃げる
昨年、ドローン防除に使った薬剤は殺菌剤のジマンダイセンと、殺虫剤のアドマイヤー、スミチオン。2022年4月現在、ミカンでは殺菌剤5剤、殺虫剤6剤で登録がある
ミカン畑を飛行中。伊藤農園は紀ノ川を見下ろす急傾斜地を中心に、約17haの段々畑が点在。そのうちスプリンクラー未設置の8haほどでドローン防除を実施している
最上部に近づくと、ナビゲーターが「3、2、1、カット!」と合図する。カットと同時に機体の進行と薬剤散 布をストップし、樹1本分横へ移動。「スタート」の声で再び縦に移動する
オペレーターの手元のモニター。上空から見た飛行経路が示される。1日で2〜3ha作業できる
動噴による手散布。ドローン散布に登録のない薬剤や、玄米発酵液の葉面散布はカッパを着て汗だくになりながらの作業となる。作業効率は1日80a程度
*ドローン散布に登録のある殺虫・殺菌剤については本誌204ページ参照
伊藤農園のドローン(DJI Agras MG-1)と、撮影協力いただいたみなさん。左から専務の伊藤彰浩さん(41歳)、ドローン担当の東内亮太さん(38歳)、谷際黎さん(27歳)

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