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2021年3月号の読みどころ

1時間に100mm以上の集中豪雨が頻発する時代。 従来の排水対策では、間に合わない。 そこで注目なのが、縦穴。 もともと果樹の樹勢回復に使われてきたが、 田畑の排水改善にも劇的な効果を発揮するらしい。 永年性のアスパラから露地野菜、 田んぼのイネや転作作物の生育改善……。 そして、自作の井戸であこがれの水自給まで。 全国各地で、農家が穴を掘りだした!

巻頭特集

縦穴掘りが流行中

長野市・相沢耕市さん

JAグリーン長野の花卉部会で購入したエンジンオーガ「AG400」(カーツ)。ドリル径20~150mmに対応。部会員は1週間1000円でレンタルできる

今、長野県では縦穴が熱い! JA全農長野がアスパラ圃場で縦穴排水の効果を実証。花卉圃場でも有効だとして、各地で講習会を実施しているのだ。いったい、どういう作業なのだろう。昨年11月末、前ページの相沢さんの畑を訪問し、本来5月の追肥のときにする縦穴掘りを特別に実演してもらった。(編)

滋賀県野洲市・中道唯幸さん

オーガを装着したトラクタに乗る中道唯幸さん(62歳) (写真はすべて依田賢吾撮影)

動力散布機は重くて辛い

 中道唯幸さんは、4年ほど前から田んぼでの穴掘り作業に夢中だ。2年前にはトラクタ装着式のオーガを購入し、秋~冬の間掘りまくっている(2020年12月)。といっても、趣味ではない。イネの生育改善というちゃんとした目的がある。

稲作・水田活用

福島県北塩原村・佐藤次幸さん

コシヒカリが倒れなかった

耕作 ああ、去年の稲作はむしゃくしゃしたなぁ。高温登熟障害でシラタがたくさん出たし、イネは徒長してべったり倒伏しちゃうし……。それでいて、お米の価格がメチャクチャ安い。大変な思いで収穫したのに、くたびれ損だよぉ。今年はさらに米が余るだろうっていうし、苦労してコシヒカリつくっても、むくわれないなぁ。

サトちゃん お、耕作くんか。なんだい、またまた不景気な面下げてやってきたもんだ。何、倒伏がひどかった? 稲作は儲からないって? どうやって育てたのよ?

◆その他のコーナーも見どころ満載です。タイトルの一部をご案内します。

・たった6個の縦穴で20aのグジュグジュ畑が劇的に乾いた話

・縦穴で劇的に排水改善するのはなぜ?

・硬い層は排ガス掘りで一気に掘り進む 曽我部式井戸掘り

・手を汚さず苗箱4枚一気に運べる「はこらく」

・ミニブーケに最適 雪国の切り花パンジー

・ナシでも「への字」!? 夏肥で減肥

・鶏糞の土ごと発酵でうまみアップ

・有孔ラバーマットで床のグリップ力アップ

・さらばエンジン式農機 バッテリー共用の電動農機をフル活用

・自家製野草エキスで腸も頭もスッキリ