現代農業WEB

令和6(2024)年
5月3日 (金)
皐月
 先負 丁 卯
旧3月25日
憲法記念日

あああ

ホーム » 2021年 » 4月号 » 2021年4月号の読みどころ

2021年4月号の読みどころ

苗は買う派? 自分でつくる派? 手間の都合で今は買ってても、農家ならつくり方は知っときたい。 発芽のさせ方、水やりのコツ、接ぎ木のワザや苗の養生……。 育苗には栽培のきほんがギュッと詰まってる。 自分で上手につくれば、満足な苗が安くたくさん手に入る。 直売所で売れば、巣ごもり需要で引く手あまた!

巻頭特集

農家の教養!? こっそり読もう 育苗&接ぎ木のワザ

福島県北塩原村・佐藤次幸さん

苗踏みするサトちゃん(68歳)。1.5葉期以降、だんだん回数を増やしながら毎朝1~2回踏んだ。少し斜めに引くと苗箱に引っ掛からない(写真はすべて依田賢吾撮影)

耕作 サトちゃん、そろそろ育苗のシーズンだけど、への字稲作の場合は何に気を付けたらいいのかな? 初期生育は抑え気味にっていうから、田植え後の育ちが悪いヒョロ苗でもよさそうな気が……。

サトちゃん お、鋭いね耕作くん。井原豊さんも「活着の悪い苗が、かえってへの字生育をたどって、ある程度収量がとれることがある」って言ってたらしいのよ。でも、悪い苗だと株ごとの分けつ数が、大株小株とバラバラになるから、多収は絶対できないとも言ってた。やっぱり、収量とるには「ずんぐり健苗」だって主張してたってさ。オレがいつも言ってる通りだろ。エネルギーがある苗なら、活着が早くて疎植でも株ごとの茎数がピシッと揃うし、元肥をより節約できる。とくに、への字稲作みたいに穂を大きくつくって収量をとる方法は、最初が肝心。三つ子の魂百までっていうだろ。太い親茎からは太い分けつが出て、最終的に大きな穂にもつながるってわけよ。

福岡・古野隆雄

ホウキング2号と筆者。有機農業歴約40年。現在はアイガモ水稲同時作7ha、露地野菜3ha、小麦2ha、養鶏300羽ほか、食品加工も。妻と長男夫婦、次男夫婦、21歳の研修生がいる(依田賢吾撮影、以下Yも)

アイガモからホウキングへ

 およそ30年前、アイガモ水稲同時作を体系化。アイガモは縦横無尽に水田を泳ぎ回り、条間も株間も関係なく除草してくれました。私はアイガモに、有機農業の面白さを教えられました。

和歌山・上山うえやま寿一

筆者と2年生苗。ミカン農家兼苗木屋。和歌山では一般的な2年生苗をつくって出荷している(写真はすべて赤松富仁撮影)

苗木が枯れるのは乾燥のせい

 温州ミカン、不知火、ハッサク、ネーブルなどを2.5ha栽培するほか、ミカンの苗木生産と販売もしています。

 3月から定植が始まると、苗を購入した農家から「苗を枯らしてしまった」という失敗談が聞こえてきます。よくあるのが「定植後に雨が少なくて葉が黄色くなった」「改植直前にウネを立てたら、乾燥して枯れた」など。

◆その他のコーナーも見どころ満載です。タイトルの一部をご案内します。

・白状しちゃいます 長年スイートコーンの発芽に悩まされてきた理由……

・わが家の脱プラ カンタン新聞紙ポット

・トマト、ナス、キュウリ、スイカ…… 野菜苗は自分で接ぐに限る

・冬どりできる! セルトレイを使ったタマネギのセット栽培

・モモ、花数が多く葯が大きい品種を枝ごとせん定

・ミツバチの買い方と、巣箱への移し方

・冬も放牧で草を食べさせるコツ

・道交法対策の灯火器、ネット通販で買えばメッチャ安い

・タイのタケノコ乳酸発酵漬け&簡単メンマ