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〈岡山から〉胃腸の調子を整えるハブソウ茶

 吉備中央町の石田澄子さんは、自分で栽培したハブソウの葉をお茶にして飲んでいます。

 ハブソウは、北アメリカやメキシコが原産のマメ科の一年草。日本には江戸時代に渡来して、毒ヘビに咬まれたときの民間薬として薬用栽培されていました。「ハブ茶」にはエビスグサを原料にしたものもよく売られていますが、石田さんのお茶は正真正銘のハブソウ茶です。

 ハブソウの栽培はとても簡単。4月頃に畑の平床にすじ播きしておくだけで、土寄せも追肥もいりません。6月下旬から7月に黄色い花が咲いたら、茎を20cmほど残して収穫。約1カ月後、残った茎からわき芽が伸びて花が咲くので、今度は地際で刈って2度目の収穫。11月の霜までにはもう一度収穫できます。

 茎と葉を2~3cmほどに押し切りして天日干し。茶色くなるまで炒ってから市販のお茶パックに入れ、水2lで5分ほど煮出せば完成です。一杯いただきましたが、苦みがなくとても飲みやすい。ハブソウ茶の胃腸改善効果は有名で、石田さんも長年の悩みだった胃痛が治り、胃薬を手放すことができました。


*月刊『現代農業』2021年6月号(原題:胃腸の調子を整えるハブソウ茶)より。情報は掲載時のものです。