ソラマメの風味をぜいたくに味わう!ソラマメの米粉クリームコロッケ
新潟・保苅明子
新潟で米粉の販売をしている農家です。米粉のおいしさを伝えるため、「新潟こめこクラブ」という組織を立ち上げました。その活動の一つとして取り組んでいるベジタブルランチの一品が「ソラマメの米粉クリームコロッケ」です。ベジタブルランチとは、月に二回、新潟市内のカフェスペースで開いているお店。米粉も含めて、地元の食材をふんだんに使った野菜料理を提供しています。
今回のレシピは、こめこクラブとベジタブルランチをいっしょに始めた料理研究家・田淵展子さんの考案で、ソラマメはわが家のものを使っています。私の住む新潟市西区黒鳥地域はエダマメが特に有名ですが、ソラマメの産地でもあるんです。わが家でもソラマメを五aくらい作付けしています。
このコロッケは、ソラマメをつぶしすぎないようにして存在感を残しています。味付けも薄味なので、ソラマメの甘味と香りが引き立ちます。しかも、ふつうは小麦粉と牛乳、バターでつくるホワイトソースを米粉と牛乳でつくるので、ヘルシーで腹持ちもいいです。
ソラマメの収穫時期はわりと短め(当地では六~七月)。だからこそ、ソラマメの米粉クリームコロッケは「今だけのぜいたくなメニュー」。季節をおいしく楽しんでもらいたいと思います。
(新潟市)
ソラマメの米粉クリームコロッケ
【材料(5~6人分/80g×12個)】
・ソラマメ(むいたもの) 400g
・ジャガイモ 500g
・タマネギ 2分の1個
・米粉 大さじ4
・牛乳 200cc
・塩 小さじ2分の1
・卵 L1個
・米粉(まぶしつけ用)適量
・米粉のパン粉(ふつうのパン粉でも可) 適量
【作り方】
1.ソラマメは塩ゆでして皮をむき、つぶしておく。
2.ジャガイモは皮ごとザク切りにして蒸し、皮をむいてつぶしておく。
3.タマネギはみじん切りにして炒める。
4.鍋に米粉と牛乳を入れ、弱火にかけながら泡立て器でとろみがつくまで混ぜ続け、米粉のホワイトソースを作る。
5.ホワイトソースにソラマメ、ジャガイモ、タマネギを入れてよく混ぜ合わせ、塩を加えて味を調え、1個80gの俵型に丸める(ソースが固めなので冷蔵庫で冷やさなくてもすぐに丸めることができる)。
6. 米粉、とき卵、米粉パン粉の順にまぶしつけ、160度の油で2~3分揚げる。
ソラマメの味と香りがとても際立つ、ぜいたくなおいしさ。しかも米粉を利用しているせいか、食べ応えのあるボリューム満点のコロッケだ。育ち盛りの子のおやつにもぴったりでは?
*月刊『現代農業』2013年5月号(原題:産地農家の食卓レシピ(101)ソラマメのクリームコロッケ)より。情報は 掲載時のものです。