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春を感じる ナバナの粒マスタード和えでミニ春巻き

静岡・岡田涼子

 3月になると少しずつ、春の便りが届き始めます。今月はナバナの粒マスタード和えとそのアレンジ料理を紹介します。

 私の農園では、9月中旬~10月上旬に、中生・晩生・極晩生のナバナを3回に分けて播き、冬から春先まで長期間収穫します。結球しなかったハクサイ、コマツナ、チンゲンサイ、ミズナもトウ立ちしたら、ナバナとして収穫し楽しんでいます。とくにハクサイナバナは太くて大きく、甘みもあり絶品です。

 ナバナはほろ苦さが特徴ですが、ゆでることで甘みが出ます。ゆで時間が重要で、ゆですぎると溶けたようになります。つぼみや葉などは20秒、茎は太さにもよりますが1分ほどゆでれば十分。それぞれ切り分けて、お湯に入れるタイミングをずらします。

他にはないほろ苦さを活かして

 和え物は粒マスタードをたっぷり使うのがポイント。粒マスタードは醤油や味噌、野菜との相性がとてもよく、ほどよい酸味が、ナバナのほろ苦さと甘みを引き立ててくれます。さらにサンドイッチやパスタの具、春巻きにアレンジしても楽しめます。とくに春巻きは中身がナバナと海苔だけ。冷めてもおいしく、一口サイズでお弁当にもぴったりです。

(静岡県富士宮市)


【材料(16個分)】

・ナバナ 200g
☆練りゴマ(白) 大さじ1.5
☆醤油 小さじ1
☆砂糖 小さじ1/2
☆水 小さじ1
☆粒マスタード 大さじ1
(*粒マスタードは種類によって辛さが違うので、味見して量を調節する)
・春巻きの皮 4枚
・海苔 1枚
・小麦粉+水 各大さじ1/2
・揚げ油 適量

【作り方】

1.ナバナをゆでて、冷めたら水気を絞り2~3cmに切る。春巻きの皮は4等分、海苔は16等分にする。

2.ボウルに☆を入れて混ぜ、ゆでたナバナを加えて和える。(★)

3.春巻きの皮に海苔、2の順に乗せて包み、巻き終わりを水で溶いた小麦粉で留める。残りも同様に包む。
*小さくてやりづらい時は三角形になるように折りたたむだけでもOK。サクッとした食感で、また違ったおいしさ。ガッツリ食べたい人は皮を4等分せず1枚で包んでもよい。

4.揚げ油を中温(170℃前後)に熱し、3をきつね色になるまで揚げたらできあがり。お好みで粒マスタード小さじ1と醤油大さじ1/2を合わせたタレをつけて食べる。

海苔はなくてもよいが、野菜だけでは出し切れない旨みが出て、全体の味をまとめる役割をしてくれるのでぜひおすすめ

*月刊『現代農業』2018年3月号(原題:素材がグッと主張する 農家の食べごろ野菜レシピ(3)ナバナの粒マスタード和えでミニ春巻き)より。情報は 掲載時のものです。