〈栃木から〉わき芽活用「アジサイブロッコリー」
佐野市のバリバリ直売母ちゃん・野口佳子さんに、冬場のブロッコリーのわき芽活用術を教わりました。
本芽を出荷したあとでもニョキニョキとたくさんわき芽を出す稼ぎ頭、ブロッコリー。大勢の直売農家がわき芽ブロッコリーとして出荷、お客さんにもとても人気になりました。
でもこのわき芽、冬の間は霜に当たったり寒さにやられて黒みがかった紫色に変色します。一見商品価値がなくなったようなわき芽ブロッコリーですが、寒じめホウレンソウならぬ寒じめブロッコリーになっていて味はピカイチ!
佳子さんはまず、わき芽をいつもより少し長めに収穫。これを袋に詰めながら、袋の中で花束のように束ねていきます。ある程度の大きさになったら、束がくずれないように袋の口をテープで留めます。すると紫色のアジサイのような、ひとつのブロッコリーの完成です。わき芽をバラバラに袋に詰めて売るよりも見た目よく、大きさを調整できるので値段をつけやすい。直売所での売れ行きも上々ということです。
*月刊『現代農業』2010年1月号(原題:わき芽活用「アジサイブロッコリー」)より。情報は掲載時のものです。