試し読み 野菜・草花 品種 2026年 2月号 栽培のコツ 【切り花ヒマワリ】盆花でセット販売 直売所向けのヒマワリ2種 2026-01-20 『現代農業』2026年2月号「暑い夏には切り花ヒマワリ」コーナーから、ヒマワリつくりに燃えている農家によるオススメ品種を紹介します。 執筆者:鴫谷幸彦(新潟県上越市) 『現代農業』2026年2月号 「盆花でセット販売 直売所向けのヒマワリ2種」より 盆花にヒマワリを入れたら売れた! 棚田の一角に0.5aでも、まとまってヒマワリが咲くと、パーッと華やかになります。風景の一部になることが、露地切り花栽培の醍醐味です。 わが家は、上越市の山奥で、お米を中心にあれこれ、忙しくも楽しい家族農業をしています。10年前、普及センターが企画した「ヒマワリ三坪プロジェクト」に妻が参加してから、お盆向けの切り花を経営に取り入れてきました。 上越ではお盆になると盆花を買い求める客が、直売所に長蛇の列をつくります。しかし大量に並ぶ盆花の80%はアスターでした。盆花の定番として売れることは間違いないのですが、どうせならもっと違う花をと思って試しにヒマワリを出すと、珍しいのか目立つのか、すぐに売り切れました。 2024年の盆花用花束(品種は「サンリッチバレンシア50」)。ヒマワリはあまり開きすぎると、スリーブ内で花弁がとれる。2025年はもう少しタイミングを早めた 栽培も調製も短期間でできる 盆花ヒマワリのいいところは、まず栽培期間が短いこと。播種や定植は6月なので、田植えが落ち着いてからで間に合います。 またアスターほど連作障害が気になりません。少ない本数でも見た目に存在感があり、花束の重量感も出るのでコスパ抜群です。さらに葉が大きいので、花束を作るときに下葉を取り除くのが早く済むのでタイパもいい。乾燥に極めて強いことも発見しました。昨夏はたいへんな干ばつに遭い、ほかの生産者のアスターが枯れるなか、ヒマワリは水をやらなくても最後まで花を咲かせました。 2品種に落ち着いた いろんな品種を小袋で試しながら、今は「サンリッチオレンジ」と「サンリッチバレンシア50」(いずれもタキイ)に落ち着き、お得な大袋(1000粒)でタネを買っています。オレンジはシリーズの定番でタネが安いのが魅力です。バレンシア50は色がシックで高級感があるので気に入っています。 わが家のヒマワリ畑。手前がバレンシア50で草丈が低く、その後ろがオレンジでかなり高い。春のウネ立て後に黒マルチで1カ月間太陽熱処理をすると、株元に雑草が生えなくなるので、病気にかかりにくくなる 盆花ですので、ヒマワリだけよりは、アスターやトルコギキョウなどが1本でも入っていると売れ行きがいいようです。さらに穂ゲイトウなど、細長い花も入れると立体的かつ動きが出るので、先に売れていきます。花束を組む時はヒマワリ3本+アスターかトルコが1本+穂ゲイトウ(あれば)が1本くらい。これで600円。 盆を外れても売り切れる わが家のヒマワリは露地のみです。5日おきに500粒ずつ4回に分けて段播きすることで、半分くらいが盆に当たるようにしています。盆から外れても、アスターと違ってヒマワリは売り切れます。直播きも試しましたが、欠株が出ることや間引きの手間を考えて、今はすべて育苗しています。 防除は、ダコニール1000を1~2回使用するだけでうどんこ病を防いでいます。 目合い12cm5目のフラワーネットを使い、両端2列には1株ずつ、中央の列には1マス飛ばしで植えます。55日タイプのオレンジは草丈が伸びやすく、日陰の多い山間地では倒伏リスクがあります。倒れると花首を持ち上げようと茎が曲がってしまいます。12cm株間だとやや茎が太くなりますが倒れません。 2026年2月号「暑い夏には切り花ヒマワリ」コーナーには、以下の記事も掲載されています。ぜひ本誌または「ルーラル電子図書館」でご覧ください。暑ければ暑いほど売れる! ライムギすき込みで、サンリッチUPシリーズの根張りが抜群に 武藤政仁産地のヒマワリづくり 色や形ごとの品種リレーで途切れず出荷 山田桂八重の新品種ダージリンは葉水と水切りがカギ(千葉・山田保夫さん) ルーラル電子図書館は、年額制の有料会員向けサービスです。 ルーラル電子図書館の会員になると… 『現代農業』の最新号が電子書籍ですぐ読める 便利な検索機能で、『現代農業』の過去の記事が読み放題 動画で農機具のメンテや栽培のコツを分かりやすく解説 豊富な写真から、園地で病害虫をサッと特定、 登録農薬もすぐわかる ルーラル電子図書館についてもっと詳しく見る 現代農業 2026年2月号特集:続・品種と播き時 本気で見直すしかない 激夏をかわす新作型定価1,100円 (税込) 2月号を注文する 定期購読する Tags: 直売所, 盆花, ヒマワリ