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根、葉、皮まで丸ごと栄養満点!洋風ダイコンもち

青森県・小林潤子

ダイコンの葉の緑色と桜エビの赤い色がきれいなダイコンもちだ。(撮影・調理 小倉かよ)

 ここ青森県弘前市は、春夏秋冬、一年中おいしい野菜と果物が食べられる土地です。冬は厳しい寒さの中で甘みが増すものも多く、今回紹介する「洋風ダイコンもち」のダイコンもその一つ。もっちりとした食感のダイコンもちを洋風味にアレンジした、栄養満点の一品です。

 私は普段から野菜を丸ごとムダなく食べることを心がけていますが、これもダイコン丸ごと料理です。ダイコンは、根の部分にビタミンCや消化酵素などが豊富に含まれるほか、葉にもカロテンやビタミンC、カルシウム、食物繊維などが含まれます。また皮にも栄養が豊富に含まれているので、皮も葉も丸ごといただきます。

 ご存じのように、ダイコンは首元のほうが甘く、先端にいくほど辛みが強くなります。今回のダイコンもちも、子どもの多い家庭では甘いところを、辛いのが好きな人は先端のほうを使うのがオススメです。また、消化をよくするには、半生でいただきます。加熱に弱い消化酵素を摂ることができます。

 ふつうのおもちに飽きたら試してみてはいかがでしょうか。

(青森県弘前市)

【材料】(2人前)

・ダイコン(皮付き) 150g
・ダイコンの葉 適量
・片栗粉 40~50g
・桜エビ 5g
・カッテージチーズ 50g
・オリーブオイル 大さじ1
・塩コショウ 適量
・黒コショウ 適量

〈ドレッシング〉
・醤油 大さじ1/2
・バルサミコ酢 大さじ1/2
・オリーブオイル 大さじ1/2
・ワサビ 小さじ1/2

洋風ダイコンもちの材料。ダイコンは皮も葉も使う

【作り方

1.ダイコンの葉は熱湯でさっとゆでて、細かく刻んでおく。

2.ダイコンはよく洗い、皮ごとすりおろし、ボウルに入れる。

3.2に片栗粉、塩コショウを加えて生地を作る。

4.さらにダイコンの葉、カッテージチーズ、桜エビを加えてよく混ぜて、丸める。

5.フライパンにオリーブオイルを入れ、4を中火で両面こんがりと焼く。

6.ドレッシングの材料をすべて混ぜ合わせておく。

7.器に葉野菜(分量外)とダイコンもちをのせ、ドレッシングを回しかけ、黒コショウを振りかければ完成。

もちもちしてるが、さっぱりとして美味しい。やわらかめの生地を焼き始めても、次第にちょうどよい固さになってゆく。すりおろしたダイコンの汁は片栗粉との兼ね合いで調整するとよいようだ。ごちそう疲れの胃に、やさしいおもちが出来上がった。

*月刊『現代農業』2014年1月号(原題「産地農家の食卓レシピ(109)洋風ダイコンもち)より。情報は掲載時のものです。

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農文協 編

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