
つるちゃんの夏野菜完全攻略――ナス、ピーマン、トマト、キュウリ
果菜類つくりのポイントを言語化!
春の農繁期、園芸シーズンがスタートしました。2024年3月号「超わかりやすい 果樹のせん定」特集で大好評だった人気ユーチューバーのつるちゃんが再び登場。今回は主要な果菜類のつくり方を徹底解説してもらいました。

長年、農家をしながら、園芸指導員として地元の公共施設に勤めていたつるちゃん、初心者がつまずきやすいポイントを的確に押さえていて、しかも、とてもイメージしやすい言葉で「言語化」していきます。
ナスは「わき芽モンスター」

たとえば、「ナスはわき芽モンスター」。気温35℃を超えてもガンガン育つナスですが、最初は調子よくとれていても、知らぬ間に実が小さくなったりします。その原因は葉の付け根という付け根から、どんどんわき芽が伸びてそれを放置しておくこと。そこで、「一枝一果(いっしいっか)」という言葉を呪文のように唱えよ、といいます。一つのわき芽から果実1個だけ収穫し、あとは潔くスパッと付け根からわき芽を切り落とす。これで夏に「更新せん定」をして長期休暇させることなく、「無限ループ収穫」が可能というわけです。
トマトは「一極集中型」と「地方分散型」
トマトはわき芽をすべてかいていく通常の「1本仕立て」のことを「一極集中型」、わき芽をとらずに放任する「ソバージュ仕立て」を「地方分散型」と表現します。一極集中は揃いのよい大玉トマトを育てるのに向くけれど、高温乾燥や集中豪雨に見舞われると、養分が果実に集中することで裂果が止まらなくなるリスクがある。一方で養分を分散されることをよしとするソバージュ仕立ては、大雨でも水の行き先が分散されて裂果にも強い――。

ピーマンは「波がある」、キュウリは「生き急ぐ」
その他、「トマトは夏が苦手な冬野菜」「ピーマンは放任でも育つが、波がある」「波の大きさは、株の収支バランスで決まる」「キュウリは生き急ぐ」「キュウリの葉っぱが大きすぎると肥料が足りない」など、印象的な言葉を散りばめながら、野菜たちの本質に触れていきます。

野菜たちの性格、生き様から攻略の糸口を探る
野菜づくりのノウハウは巷にあふれているけれど、なぜそうするのか?なぜそうなるのか?その野菜のなんたるやを原産地や性格から紐解き、生理生態の基礎を学べる本はあまりなかったのではないでしょうか? きっと、園芸初心者もプロのベテラン農家も、馴染みの野菜たちの新たな一面を発見できるはずです!
その他のコーナーも見どころ満載です。タイトルだけですが、ご案内します。
🟢コナギ・ホタルイ 今年こそ「複数回代かき」で抑える
除草剤に頼らなくても、やっかいな雑草は一掃できる!!!そんな代かき成功のコツを大公開します。

🟢夏に向けて、ソルゴー障壁! 日焼け果対策×アブラムシよけ×人間の暑さ対策に

🟢生理落果をお手伝い!? 「ベタ花」の温州ミカンのラクラク摘果術
春、写真のようにびっしりと花が咲いたミカンの樹を見て思うのは……、「着果管理が大変」「今年は小玉ばかり」「来年は裏年」など、ネガティブなことばかり。5月号は、その考えを吹き飛ばす、ちょっと変わった着果管理をご紹介します。

🟢高利益の冷凍ベリー、葉っぱビジネスも
ニッチな品目をどう売って稼いでいるかがわかる連載がスタート!

🟢農高生発、5万円の自作細霧装置&扉修繕
牛舎の悩みを自主施工で改善!細霧装置を生徒たちが自作しました。

🟢しびれと香りの和スパイス 実山椒を一年中楽しむ


ルーラル電子図書館は、年額制の有料会員向けサービスです。
7日間使い放題のおためしキャンペーンも実施中です。
ルーラル電子図書館の会員になると…
- 便利な検索機能で、『現代農業』の過去の記事が読み放題
- 動画で農機具のメンテや栽培のコツを分かりやすく解説
- 豊富な写真から、園地で病害虫をサッと特定、 登録農薬もすぐわかる
- 利用期間中は、雑誌『現代農業』が毎号サービス。郵送でお届けします
- 農文協のオンラインストア「田舎の本屋さん」の年会費がサービス