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〈長野から〉リンゴを入れてジャガイモの芽止め

農文協の職員が全国の農家・農村を営業活動で訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します!

リンゴを入れてジャガイモの芽止め

 筑北《ちくほく》村に住んでいる宮入邦子さんは、毎年ジャガイモの種イモ5kg分買って、近所の人にプレゼントするためにも育てています。100kg近くとれるジャガイモを長期保存する方法を教えてもらいました。

 9〜10月に収穫したジャガイモは、まず霜がおりる前まで味噌小屋に置いておきます。11月半ば頃、冬越しのために肥料袋に詰めますが、そのとき上にリンゴを3個入れて、空気が入らないよう口を縛るのです。あとは日に当たらないよう、味噌小屋でそのまま保存するだけです。

 5月、収穫から半年以上たったジャガイモを見せてもらいましたが、芽はほとんど出ていませんでした。宮入さんがこの方法を始めたのは20年前。以前は袋の中で伸びた芽が絡まり、イモが袋の形状の大きな塊になって困っていたそうです。「詳しい原理はわからないけど、リンゴのエチレンがキウイフルーツを追熟させるのと何か関係があるんだろうね」と話していました。

*月刊『現代農業』2023年12月号(原題:リンゴを入れてジャガイモの芽止め)より。情報は掲載時のものです。