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【農家の痛快節約術 油代を減らす 】トラクタ 三つのメンテだけで燃料が1/4

茨城・塚原雄二

農文協が運営する農業情報サイト「ルーラル電子図書館」で人気だった現代農業の過去記事より、すぐに実践できる情報を毎月1本ずつ公開(期間限定)します。

筆者(42歳)。露地野菜10ha、水稲3ha。「塚原農園」としてユーチューブで動画を配信しながら、日々農業に勤しむ
筆者(42歳)。露地野菜10ha、水稲3ha。「塚原農園」としてユーチューブで動画を配信しながら、日々農業に勤しむ

同機種で比べると差は歴然

 私は就農前に建設関係の仕事に就いていました。バックホーなどの車両系建設機械のオペレーターをするなかで、出入りの機械屋さんから「自分でもできる範囲でメンテナンスしておくと、機械(とくにエンジンやミッションなど)は長持ちする」と教わりました。

 その後、就農してしばらく経った頃に初めてトラクタを購入。中古の小型品(23馬力)でしたが、20年前の当時の私にとっては非常に高価なものでした。大切に乗りたいと思い、前職で学んだセルフメンテナンスに取り組むようになりました。

 日頃からメンテナンスすることで機械は長持ちしますし、事故も未然に防げるので安心して作業できます。なにより、驚くほど燃費がよくなる。写真の私のトラクタ(45馬力)と同機種のものに乗っている方が近所にいて、同じような作業内容と稼働時間での燃料消費量を比べたところ、私のトラクタで使った燃料はその方の4分の1ほどでした。

チェック&メンテ項目は3点

 日頃からチェックし、セルフメンテナンスするのは各種オイル、エアクリーナー、ロータリ爪の3点です。それぞれ理由と方法を紹介します。

▼各種オイル

 作業時間が増えるにつれて、エンジンオイル、ミッションオイル、ロータリのギヤオイルは汚れます(劣化)。人で例えるならオイルは血液みたいなもの。汚れていると各部が本来の性能を発揮できず燃費は悪くなりますし、機械の故障にもつながります。定期的に交換することで、燃費の向上や機械の寿命を延ばせます。

 私の場合、エンジンオイルとミッションオイル(エレメントも含む)は年1回、ロータリのギヤオイルは2年に1回交換しています。

 安売りのオイルは劣化が早いので比較的高価なメーカー純正オイルと純正同等のものを使っていますが、自分で作業するので工賃はかかりません。

トラクタのセルフメンテ項目

▼エアクリーナー

トラクタのセルフメンテ項目

 エアクリーナー(右ページ)はエンジンに送る空気をきれいにするためのフィルターのこと。田畑の土ぼこりを吸い込んで目詰まりすると、エンジンの回転数(馬力)が上がりにくくなったり、エンストなどのトラブルにつながります。目詰まりした状態のまま、馬力を出そうとして無理に回転数を上げるとエンジンに余計な負荷がかかり、燃料の消費が早くなります。

 私はほぼ毎日のようにトラクタに乗るので、多いときは1週間に1回掃除しています。ネギの皮むき用のコンプレッサーに小型エアガンをつなげて、目に詰まった土ぼこりを風圧で吹き飛ばします。

▼ロータリ爪

トラクタのセルフメンテ項目

 作物の収穫後に残渣をすき込むと、ときどきロータリ爪にイナワラやトウモロコシの茎、雑草などが絡むことがあります。異物が付いたまま田畑を耕すと余計に馬力が必要となり、オイルやエアクリーナーと同じように燃料の消費量増加やエンジンのトラブルにつながります。

 そこで、すき込み作業が終わり次第、毎回上のように専用の鎌を使ってロータリ爪を掃除します。

 1枚目の写真で私と一緒に写っているトラクタは、冒頭で触れた就農当時に購入したものです。セルフメンテナンスのおかげで燃費は良好。トラブルもなし。20年経った今でも現役バリバリで働いてくれる頼もしいパートナーです。

(茨城県古河市)

*月刊『現代農業』2022年11月号(原題:トラクタ 三つのメンテだけで燃料が1/4)より。情報は掲載時のものです。

WEB連載「ルーラル図書館だより」