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産地農家の食卓レシピ サトイモきんとん

長崎県・中村ハル子

サトイモがデザートに! 華やかなのでお正月にもピッタリ(撮影・調理 小倉かよ)

 お正月には、孫たちが遊びにくるので、毎年、おせちを手作りしています。きんとんも、サツマイモを使った普通の栗きんとんと、サトイモきんとんの二種類を作ります。

 サトイモきんとんは、白っぽい生地にリンゴや干しブドウが入っていて、きれいです。刻んだ干し柿を入れることもあります。このきんとんは茶巾しぼりにせず、皿にそのまま盛り付けます。バナナやカキやキウイなど、そのときある果物も一緒に飾れば、目でも楽しめます。

 また、練るとき、お酒も少し入れているので、腐敗を防ぎ、冷蔵庫で何日かは持ちます。
 お正月に限らず、私はこのきんとんをお客さんが来たときや、地域の集まりなどで振る舞っています。「野菜がデザートになるんだ」と喜んでくれたり、「こんなに粘るから、米粉を入れてるのかと思った」といって驚いてくれます。

【材料】

・サトイモ 750g
・ 砂糖 80g
・ 酒 40㏄
・バニラエッセンス 少々
・リンゴ 1/2
・干しブドウ 30〜40g
・旬の果物 適量

サトイモ

【作り方】

1.サトイモを洗って、皮をむき、圧力釜でシュッシュと湯気が出るくらいまで蒸す(箸が通るぐらい)好みの調味料を加えて煮立たせる。

2. サトイモが熱いうちにすり鉢でよくつぶし、なめらかになるまで摺る

3.摺りながら、砂糖と酒を3回に分けて入れる(一度に入れるより、均一に混ざる)

4.3にバニラエッセンスと干しブドウと小さくイチョウ切りにしたリンゴを入れて、混ぜる

5.器に盛り、果物を飾る

 サトイモに混ぜた砂糖の甘みと隠し味のバニラエッセンスがピッタリとよく合う。リンゴのサクサクとレーズンの味も、サトイモを引き立てている。作り置きしておけば、季節のフルーツを盛り合わせて、その都度楽しめる。

「4、混ぜる」のようす

 サトイモに混ぜた砂糖の甘みと隠し味のバニラエッセンスがピッタリとよく合う。リンゴのサクサクとレーズンの味も、サトイモを引き立てている。作り置きしておけば、季節のフルーツを盛り合わせて、その都度楽しめる。

*月刊『現代農業』2009年1月号(原題「サトイモきんとん)より。情報は掲載時のものです。

農家が教える いもづくし

農文協 編

ヘルシーなおやつとして焼きいも・干しいもの人気が高まっている。いも類は食卓でも家庭菜園でも定番の野菜だ。本書では『現代農業』『うかたま』『食農教育』などの記事から、家庭で気軽に作れるさつまいも・じゃがいも・里いも・長いも・山いもの料理、おやつの作り方をご紹介。定番ものから、「焼き芋の干しいも」や「やかんで作る石焼きいも」「里いものグラタン」などの農家のアイデアレシピまで幅広く収録。その他、料理ごとに向く品種や長時間貯蔵するコツなども併せて、一冊まるごといもを楽しみつくす本に仕上げました。