農家のくらし知恵袋 くらし記事一覧 屋敷まわりの枝物でつくる正月かざり 2021-11-15 宮城県・樋口太一さん、ふみ江さん 「日本は四季のある国ですから、枝物は折々に出せるんです。自然の力を利用するだけなので、長く続くやり方です」と、太一さん。家のまわりに育つ樹々が、勝手放題伸ばした枝を切って売る。秋~新年の枝物を見せてもらった。 樋口太一さん(70歳)と妻のふみ江さん。定年後に就農し、枝物の他に野菜を30aほどつくる(19年11月号参照。写真は田中康弘撮影、以下Tも) 拝見! 正月飾りの作り方 12月末に作る正月飾りは、毎年直売所で引っ張りだこ。自宅の加工場で豪華な飾りを作るのは、妻のふみ江さんだ。 材料に使うハチクとユキヤナギ。ラッカーで金色や銀色の正月らしい色に塗装しておく(T) 材料を束ねる。赤い実のナンテン、アカマツも一緒に(T) できあがりの高さを決めたら、ノコギリで切り揃える。枝の位置を整え、太い輪ゴムで束ねる(T) きれいに見える組み合わせ 実がきれいな枝と葉がきれいな枝は違うということだ。 花ユズの枝物。緑と黄色のコントラストが美しく、ボリューム感がある。400円で販売 じつは、ツバキと組み合わせてあった。花ユズは葉をすべて落としてありずいぶんと頼りないが、ツバキの青々した葉で化けた クリスマス飾りの材料。ニシキギは銀色で塗装してある。松ぼっくりがいいアクセント 神々しいクリスマス飾り。これが500円というから驚き *月刊『現代農業』2021年2月号(原題「屋敷まわりの枝物を直売所販売)より。情報は掲載時のものです。 農家が教える 売れる枝もの図鑑(別冊現代農業23年12月号) 農文協 編 アカシアなど庭や裏山で目にしている枝ものが、町の生花店や直売所で大人気。栽培管理は比較的簡単でだれでもできる。本書では苗のつくり方から出荷方法などを、枝ものの種類別(52品目)に紹介。オールカラー Tags: お正月, 門松