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屋敷まわりの枝物でつくる正月かざり

宮城県・樋口太一さん、ふみ江さん

「日本は四季のある国ですから、枝物は折々に出せるんです。自然の力を利用するだけなので、長く続くやり方です」と、太一さん。家のまわりに育つ樹々が、勝手放題伸ばした枝を切って売る。秋~新年の枝物を見せてもらった。

樋口太一さん(70歳)と妻のふみ江さん。定年後に就農し、枝物の他に野菜を30aほどつくる(19年11月号参照。写真は田中康弘撮影、以下Tも)

拝見! 正月飾りの作り方

 12月末に作る正月飾りは、毎年直売所で引っ張りだこ。自宅の加工場で豪華な飾りを作るのは、妻のふみ江さんだ。

材料に使うハチクとユキヤナギ。ラッカーで金色や銀色の正月らしい色に塗装しておく(T)
材料を束ねる。赤い実のナンテン、アカマツも一緒に(T)
できあがりの高さを決めたら、ノコギリで切り揃える。枝の位置を整え、太い輪ゴムで束ねる(T)

きれいに見える組み合わせ

実がきれいな枝と葉がきれいな枝は違うということだ。

花ユズの枝物。緑と黄色のコントラストが美しく、ボリューム感がある。400円で販売
じつは、ツバキと組み合わせてあった。花ユズは葉をすべて落としてありずいぶんと頼りないが、ツバキの青々した葉で化けた
クリスマス飾りの材料。ニシキギは銀色で塗装してある。松ぼっくりがいいアクセント
神々しいクリスマス飾り。これが500円というから驚き

*月刊『現代農業』2021年2月号(原題「屋敷まわりの枝物を直売所販売)より。情報は掲載時のものです。

農家が教える 売れる枝もの図鑑(別冊現代農業23年12月号)

農文協 編

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