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(青森から)リンゴせん定枝の木灰でハサミのヤニ落とし

 平川市で2・8haリンゴを栽培している赤平充孝さんに、9月号の「キレッキレ 農家の刃物」特集からハサミの手入れの記事を見せると、ご自身のやり方を教えてくれました。リンゴせん定枝の木灰を使ったヤニ汚れ落としで、青森県では昔からのやり方です。

 まず、木灰を20lオイル缶の3分の1まで入れ、あとは缶たっぷりまで水を入れてかき混ぜます。一晩置くと灰が沈殿し、うっすら黄色みがかった上澄みができるので、すくい取ってコーヒードリッパーで濾します。

 この上澄み液を汚れたハサミに霧吹きし、15秒ほど置きます。するとヤニが浮いてきて、布で拭きとるとキレイになるそうです。

 市販の高いクリーナーを買わずに、身近な材料で手軽に手入れができるので、赤平さんは1年分の上澄み液をストックして使っています。この話を聞いて、そんなに長持ちすることにも驚きました。

*月刊『現代農業』2021年11月号(原題:リンゴせん定枝の木灰でハサミのヤニ落とし)より。情報は掲載時のものです。