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【天日で干す!】 ズッキーニのかんぴょうがうまい

長野県・花岡保

ズッキーニと出会って30年

 定年退職後に農業を継いで12年目、現在72歳でリンゴ12a、クルミ10a、水田7aと、自家用の野菜や果樹をつくっています。

 ズッキーニとの出会いは30年くらい前になります。アメリカに住んでいたことがあるという近所の方の菜園で、初めて見ました。おすそ分けでいただいたものの、食べ方がわからず途方に暮れた思い出があります。その後、ズッキーニの普及も進み、わが家でも栽培するようになり、今ではズッキーニを使った料理をいろいろ作ります。たくさんとれるので知人にもおすそ分けして喜ばれています。

左からユウガオ、緑ズッキーニ、黄色ズッキーニで作ったかんぴょう

とり遅れの実を有効活用

 ズッキーニはつるなしカボチャとも呼ばれ、1株は横幅が1mほどの大きさになります。私はたいてい、ユウガオやスイカ、カボチャなどのつる野菜と同じ列に交互に植えて育てます。ズッキーニの株周りのスペースをつる野菜のつるの整理に使えて栽培しやすいからです。

 実が10~15cmに育った時が食べ頃ですが、収穫が遅れると40~50cmになることもあります。ただ、同じウリ科のユウガオと比べると、ズッキーニは大きくなった実でも外皮が軟らかく、料理にも使えます。この大きく育ち過ぎた実をもっとうまく使えないものかと、20年くらい前に、ズッキーニのかんぴょう作りを考え出しました。以来毎年20個ほどのズッキーニでかんぴょうを作っています。

緑ズッキーニ(品種はダイナー)と黄色ズッキーニ(品種はオーラム)。大きく育ったズッキーニはかんぴょうで食べるのが一番

天日で約1日で干し上がる

 かんぴょうの作り方は、ユウガオの場合とほぼ同じです。ズッキーニの実を厚さ3cmほどに輪切りにしてから、中のワタを取り除き、かんぴょうカンナで実の内側から薄く剥いていき、1~2mの長さにします。

 あとは洗濯ばさみ付きのハンガーに1本ずつ吊るし、天日で1日干せば完成。ユウガオに比べて水分が少なく、実を剥きやすいうえに早く乾きます。干し上がったものはポリ袋に入れて保存。虫がわいてしまうこともありますが、困るようならそのまま、あるいは煮付けてから冷凍庫に入れておくとよいです。

 ユウガオのかんぴょうと同じように煮物や寿司の具などに使えます。ユウガオより軟らかく、やや甘みが感じられておいしい。水で戻す時間も煮る時間もユウガオの半分ほどですみます。

*月刊『現代農業』2020年9月号(原題:ズッキーニのかんぴょうがうまい)より。情報は掲載時のものです。