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無施肥でやってみて、育った品種、育たなかった品種

脱サラ・就農して3年目。ブルーベリーを無農薬で栽培し、観光農園を運営しています。自家消費の野菜などは、基本的に無肥料無農薬の自然農法的な育て方を…

長野・神崎辰哉

筆者

古い品種が結構合っている

 脱サラ・就農して3年目。ブルーベリーを無農薬で栽培し、観光農園を運営しています。自家消費の野菜などは、基本的に無肥料無農薬の自然農法的な育て方をしています。

 F1品種なども育てることがありますが、多くは化学肥料と農薬の使用を前提として育種されていると思います。自然農法的な育て方をすると、初期生長が悪くなるなどミスマッチが起こってしまい、ポテンシャルを生かしきれていないように感じます。固定種で少し昔の品種のほうが私の栽培にはなじみやすいので、最近は古い品種を選んでいます。

 肥料を減らすことは、病虫害の被害削減につながります。無農薬栽培を考えるに当たっては、少肥や無肥料に近づけていくことが大切で、なるべく少肥で育つ品種(菌根菌との共生能力が高い品種、など)が望ましいと考えています。

無肥料でも育った品種

 以下に紹介するのは、私が実際に無肥料・無農薬で露地栽培した品種です。どれも草勢が強く、無肥料でもよく育ち十分収穫できました。

トマト「ブラジルミニ」(自然農法国際研究開発センター)

 花房の数は少なめですが、無肥料でも多収できます。あまりわき芽をかかず複数本仕立てにすることで、根が伸びるのか、持ち味が生きてくるように思います。とれ始めはあまり味が乗りませんが、9月頃からグッとおいしくなり、他のトマトと旬がずれるのもいい点です。青枯病なども一切発生しませんでした。

ブラジルミニ(写真提供:自然農法国際研究開発センター)

ピーマン「カリフォルニアワンダー」(たねの森など)

 比較的古い品種で、苦みが強いという評価もあるようです。うちで育てたものは、肉厚で味が濃くておいしく、それほど苦い印象はありませんでした。寒さや霜にかなり強く、11月上旬まで収穫できました。

カリフォルニアワンダー(赤松富仁撮影)

ピーマン「浜クロピー」(カネコなど)

 虫害が少なく、ニジュウヤホシテントウ以外は被害がありませんでした。

トウモロコシ「ゴールデンバンタム」(たねの森など)

 他のトウモロコシと比較し、かなり少肥で育ちました。また、無農薬でもアワノメイガの被害がほとんど見られませんでした。最近のスーパースイート系と比べて甘みは少なく、最初は「薄いかな」と感じましたが、慣れるとその自然な甘みを「旨い」と感じるようになります。

ナス「黒小町」(自然農法国際研究開発センター)

 植物ホルモンを生かす「垂直仕立て」にしたら、強い草勢がさらに強くなり、よく育ちました。病気も少なく、害虫もニジュウヤホシテントウ以外は被害がありませんでした。

黒小町(写真提供:自然農法国際研究開発センター)

スイカ「シュガーベイビー」(グリーンフィールドプロジェクトなど)

 苗をつくらなくても直播きでOKでした。雨にも強いため、露地でも病気などが発生しにくい。実は小玉で、強い甘みが特徴です。

シュガーベイビー

カボチャ「バターナッツ」(タキイなど)

 これも雨に強く、露地でも病気などがあまり発生しませんでした。

無肥料では育たなかった品種

 反対に、無肥料無農薬の露地栽培で育ちが悪くなった品種が、ナスの「千両二号」(タキイ)と・・・

この続きは2022年2月号または「ルーラル電子図書館」でご覧ください

*月刊『現代農業』2022年2月号(原題:無施肥でやってみて、育った品種、育たなかった品種)より。情報は掲載時のものです。

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