神奈川・鈴木清道
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当農園は神奈川県三浦市に代々続く農家で、耕作面積は1.7haほどです。数年前までは市場出荷が主で、同じ品種のスイカを大量に栽培していました。しかし、近年少しずつ直接販売するようになり、口コミで農園までスイカを買いに足を運んでくださるお客さんも増えてきました。感想を直に聞くことができるので、お客さんにさらに喜んでもらえるスイカを!という思いで栽培に取り組んでいます。
シャリ感が人気のピノガール
「ピノガール」(ナント)は2020年、農協から試作用の苗を40本ほどもらい、初めて栽培しました。その頃から、タネごと食べられるスイカとして、テレビ番組で取り上げられるなど話題となっていたので、21年には100本の苗を買って栽培しました。
手のかからない放任栽培にしており、おとなしめに育っています。小玉スイカで皮が薄いのですが、気温が高い時期にもうるみ果が出にくいようでした。収穫適期は、6月下旬〜7月中旬。「タネなし」の品種と比べ、着果率もよく育てやすい印象です。
21年、当農園の倉庫にて直接販売したところ、お客さんの反応はとてもよく、ピノガールを求めてはるばる県外から来る方もいました。コロナ禍での幼稚園でのイベント用にも注文が入りました。タネをペッと出さずにすむので、感染防止になるそうです。
インターネットでも2玉3000円ほどで販売し、10日で30件の注文を頂きました。タネの小ささだけでなく、「味とシャリッとした食感がいい!」「とても甘くておいしかった!」という感想も多く頂きました。
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マイクロシードがキウイのようなぷちっと
「ぷちっと」(萩原農場)は、1玉5kg程度のタネごと食べられる中玉スイカです。甘みが強く、身がしっかりしていて、食感はシャリッとしながらも「サクッ」としています。毎日のようにスイカを食べ、若干食べ飽きているわが家族も「おいしい!」と大絶賛。一気になくなってしまうほどでした。
ぷちっとの一番の特徴は、ピノガールの「マイクロシード」よりさらにタネが小さい・・・
今月号のイチオシ記事
2022年2月号の試し読み
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中山淳・町田剛史 著
カット化、カップ化、秋冬出荷、種なし…高い品質レベルが求められる今のスイカ栽培。基本管理の見直しとつくりこなしのポイントを育苗、定植、整枝・誘引、授粉など各作業ごとに丁寧に解説。新断根接ぎ木の実際も。
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高橋英生 編/沢田としき 絵
アフリカ南部では「スイカがあれば人は生きていける」と言うほど。甘くておいしい大きなスイカを育ててみよう