
近年は台風や大雪が相次ぎ、ハウスが倒壊することも多い。
建て直そうにも、材料費も労賃も上がるいっぽう。
知恵を絞って、手を動かして、丈夫な「マイハウス」を作れば、安上がりで、自然災害にも強くなる!
巻頭特集
頑丈で安い 足場パイプハウス
自分で建てたハウスが強烈台風にビクともしなかった
東京・緒環暁二

はじめまして。私は東京の南へ1000km、小笠原村の父島に住んでいます。家族やボランティアさんと、島内向けにミニトマトやキュウリ、軟弱野菜をメインに栽培しています。野菜を栽培するハウスは自分で、足場(単管)パイプで建てました。そこにたどりつくまでを説明したいと思います。
スモモ自然形Y字仕立て
山梨県南アルプス市・深澤 渉さん

ラクしていいものをとる
左右2本の主枝がYの字に伸びて、亜主枝が真横に何本も伸びる。魚の骨のようにシンプルな形で、素人目にも作業性のよさが想像できる。
「管理作業は高所作業車を使ってます。受粉、摘果、摘心、収穫と、亜主枝に沿って真横にずらしながら作業していくだけ。うんとラクですよ」
誘引――枝を45度にして生長をコントロール
静岡・谷口恵世

直立性と開張性の二つのタイプ
今回は、アボカドの枝をヒモで引っ張る誘引という作業を説明します。
アボカドの樹には、枝の伸び方の違いで直立性と開張性の二つのタイプがあります。どちらのタイプかは品種で決まります。それぞれの特徴を理解し、誘引で樹の形を整えてやると、枝を伸ばそうとする栄養生長と花をつけようとする生殖生長のバランスをコントロールできます。たくさんの花や実がより早くついて、収穫への近道となる大事な管理作業です。
◆その他のコーナーも見どころ満載です。タイトルの一部をご案内します。
・ハウス作りを支える「基礎」のキソ知識
・斜めのつっぱり棒で風速25m以上でもへっちゃら
・ヘリ追肥+額縁追肥 ちょいまき追肥で13俵
・2花蕾どりブロッコリーのL&V字仕立て
・【ブドウ新短梢栽培3】摘心のタイミングはいつ?
・ミツバチヘギイタダニ対策温熱療法Q&A
・分娩介助、手を出すタイミング
・育苗器&除湿機で作る干し柿乾燥機
・【農家の法律相談】税金の使い道を取り締まる法律はないの?