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末時さんのビックリ天日干し術

福岡・末時千賀子

佐藤和恵撮影

残りご飯の干し飯とタケノコスルメ

余ったご飯を板状にして天日で一気に乾燥させて作った干し飯。カラカラに乾けば長期保存も可能
タケノコスルメは絶品珍味。食べ始めると手が止まらなくなる

 農家に嫁いで50年。余り物や料理をした後に出るクズは、捨てずにできる限り活用します。

 

 ご飯が余った時は、ラップを敷いたバットの上に広げて、カラカラになるまで干して干し飯を作ります。暑い日に車のボンネットの上で干すとよく乾きます。以前パーティーを開いた時、この干し飯でおこしを作り、色とりどりの紙に包んでビンに入れ、テーブルに飾りました。意外なお茶うけに、お客さんもビックリされていました。ご飯をラップでくるんでから麺棒で延ばして、上のように板状に干す干し方もあります。

 

 また、毎年タケノコがたくさんとれるので大きいものも小さいものも干しタケノコにします。これをさらにいりこ出汁で煮てから、アタリメ状に細く切り、1~2日天日で干したものがタケノコスルメ。まるでスルメのような味と食感です。とり遅れて大きくなった幼竹や穂先タケノコでもおいしく作れます。天気がよい日に一気に乾かすのがポイント。天気に恵まれない時は、100℃のオーブンで1時間乾燥させても作れます。

干し野菜の皮できんぴら、ジュース

ゆでタケノコを天日で干しタケノコにする。水で戻して使う。保存も利くし、タケノコスルメをはじめ、さまざまなタケノコ料理に使える

 ダイコンやサツマイモは厚めに皮を剥いて料理したほうがおいしいので、ピーラーでなく包丁で皮を剥いています。この厚く残った皮がもったいないので、天日干しして、きんぴらや天ぷら、掻き揚げにしていただきます。


 ナスの皮や赤ジソは干してから、冷凍しておいた梅と煮詰めます。真っ赤な煮汁ができるので、砂糖を加えれば、おいしいジュースのできあがり。梅はクエン酸の代わりです。


 料理の後には必ず皮や葉っぱなどたくさんのクズが出ます。この野菜クズも天日干しにして集めておき、ある程度溜まったら鍋で煮出します。コクのある出汁がとれるので、味噌汁や煮物に使います。

干し飯のおこし

材料

  • 干し飯(平らに広げて干したもの)……2カップ分

  • バター……100g

  • マシュマロ……150g

  • サラダ油……少々

作り方

 干し飯を高温の油で揚げる。鍋にバターとマシュマロを入れて火にかけて溶かし、揚げた干し飯を加える。よく混ぜ合わせたら油を塗ったバットに敷き詰めて冷ます。ある程度固まったら切り分けて完成。固まり過ぎて切りにくくなることがあるので注意。

*月刊『現代農業』2020年9月号(原題:末時さんのビックリ天日干し術)より。情報は掲載時のものです。