現代農業WEB

令和8(2026)年
7月23日 (木)
文月
大暑 先負 戊 戌
旧6月10日

あああ

【農家の熱中症対策】涼しい空間をつくる 畑に移動式日除けテント

ジャガイモ収穫で使用中の移動式日除けテント。車輪が付いていない側(手前)を持ち上げて前後に移動する(写真提供:石田誠治)

畑で、小屋で、強い陽射しを遮り風を通す。熱中症を防いで、もっと涼しく作業するための、農家の手づくり快適空間をご紹介します。

執筆者:石田誠治(滋賀県大津市)

『現代農業』2026年8月号「畑に移動式日除けテント」より

日陰がほしい!

 約20aの畑で自給自足を目指して野菜づくりをしています。7月号では暑さを乗り切るための野良着コーデを紹介(『現代農業』2026年7月号)。今回は、私が数年前から使用している自作の移動式日除けテントを紹介します。

 近年、夏場の暑さは尋常ではありません。それでも空に浮かぶ雲が陽射しを遮ると少しは暑さがマシになることに気付き、ジャガイモの掘り起こし作業や休憩に使える、ちょっとした日除けを畑の中につくれるといいなと考えていました。

自転車用テントが使える

 そこでホームセンター(コメリ)で見つけた、安価で設置が簡単な自転車保管用テントで日除けテントを試作。最初は付属のシートをトンネル状に張りましたが、天井付近が暑く、風通しも悪い。そこでシートを外して、支柱の天井部分に遮光ネットを張ると、日除けができて風通しもよくなりました。その後いろいろと欲が出て、少々の雨も防ぐためにレジャーシートを天井に張り、その上に遮光ネットを張りました。遮光ネットはあり合わせのヒモやパッカーで固定しています。

ジャガイモ収穫で使用中の移動式日除けテント。車輪が付いていない側(手前)を持ち上げて前後に移動する(写真提供:石田誠治)
ジャガイモ収穫で使用中の移動式日除けテント(写真提供:石田誠治)

 さらに12V用ソーラーパネルを屋根に設置。作業する時に、直流電源式扇風機(カーファン)をつないで回せば、より涼しくなって快適です。

タイヤを付けて移動式に

 当初はテントの支柱を持ち上げ、前にずらして移動していましたが、バランスを考えないと容易ではありませんでした。また天井のシートが帆のようになって、強風でひっくり返ることがまれに生じました。

 そこで、日除けテントに車輪を付けて簡単に動かせるようにしました。車輪は一輪車のノーパンクタイヤ。車輪を支える車軸(山型鋼)はテントの床のパイプにマイカー線で結んで固定しました。

 移動するときは、タイヤが付いていない側(出入口)を持ち上げます。すると一輪車を動かす要領で容易に動かせるようになりました。また車輪が重石の代わりとなって、強風で転倒するリスクも低減しました。

 費用は自転車保管用テントのほかは、タイヤや遮光ネットなど合わせても、全部で7500円ほどです。

 テントは日々進化。今年はテントにFM八木アンテナを設置。遠方の放送局やコミュニティFM局を聴きながら作業しています。

『現代農業』2026年8月号には、この記事の他に「続・農家の熱中症対策 涼しい空間をつくる」と題して以下の記事が掲載されています。ぜひ、本誌またはルーラル電子図書館でご覧ください。

・イナワラ葺きの屋根の休憩所 半田俊哉

・小屋にテント スポットクーラーで冷房室に(山梨・横森公毅さん)

現代農業 2026年8月号

特集:月のリズムで肥料・農薬代減らし

定価
1,100円 (税込)

『現代農業』の最新号(電子書籍)や過去の記事がすぐ読める「ルーラル電子図書館」もぜひご利用ください↓

ルーラル電子図書館は、年額制の有料会員向けサービスです。

ルーラル電子図書館の会員になると…