執筆者:菅家博昭さん(福島県昭和村)
『現代農業』2026年4月号「つくりやすくて売れる草花の探し方 後編」より
2026年3月号では、つくりやすい草花を見分けるための試作のコツを教えてくれた菅家さん。今回は、より高く売れる荷姿をどう見つけるかについて。
試作では枝を整えない
2026年3月号で紹介した試作の七つのルールの一つが「植えたらほぼ何もしない」。これには、草花が自然に育ったときの枝姿を観察する目的がある。
「たとえば、一重のトルコギキョウ。普通はピンチして長い側枝が3本出た姿に調製して出荷します。ですが、試しにピンチせずに育ててみたところ、主枝のほかに短い側枝がたくさん出て、それぞれに花がつきました。知り合いの生花店店主がその姿を気に入ったので、そのまま出荷しています」
生花店店主いわく、短い側枝の花は小さめのブーケに使うので、茎が短くても花数が欲しかったのだという。菅家さんにとっても、ピンチの手間が減るほか、ピンチによる生育停滞がなくなるぶん在圃期間が短くなってかん水の回数も減るメリットがあるという。作業面でも画期的な荷姿だった。
「この売り方は、自然な枝姿を見なければきっと思いつかない方法だったと思います」
生花店の仕入れ担当と野山を歩いた
このほか、季節の草花をバケットに詰め合わせて売る「アソート納品(下の写真、詳しくは2025年8月号)」も、生花店の人といっしょに生み出したアイデアだ。
菅家さんが生花店の仕入れ担当者と野山を歩いて、欲しい草花について意見交換していたとき「魅力的な花は多いけど、少量ずつで十分」と聞いたことがきっかけだった。
「買い手あっての花農家ですから、花を売るためには買う人たちの話を聞くのが大切です」
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草花つくりで稼ぐコツ―「野の花」で10a100万円を生み出す商品化術
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