お知らせ 2026年 1月号 読者の皆様 明けましておめでとうございます。2026年 元旦 2026-01-01 『現代農業』は、2026年1月号から編集長が交代し、新しいメンバーで新しい気持ちで編集に臨んでおります。「農家がつくる農家の雑誌」という不変のコンセプトを掲げ、時代に即応し、挑戦を続けていく決意です。これからもよろしくお願いいたします。 イネという作物は、滅びの美学に生きています。出穂を境に自身のもつすべてを次世代のモミに注ぎ込み、最後は朽ち果てる。農家はイネがもっとも分けつ旺盛な生長期に追肥して、その体を最大化し、イネが愛情を注ぎ込むための器(穂)も穂肥で整える。出穂後はイネが一生をまっとうできるよう、水を切らさず見守っていく。2026年1月号の巻頭特集では、そんな稲作の醍醐味をへのじいとへの次郎が語り合います。 へのじいとへの次郎(2026年1月号 「講座① イネの一生て?」より) イネつくりがテーマの巻頭特集は1994年1月号以来、じつに32年ぶり。94年といえば、作況指数74の記録的な大冷害に見舞われた翌年です。当時、『現代農業』では「1俵増収・米産直」のスローガンを掲げて稲作特集を連続して組み、普及(営業)職員が一軒一軒回って「今年は米をもっととろう」という農家の気持ちを励ましました。 農家・農村をめぐる情勢は当時に増して厳しい。米価バブルも峠を越え、下落の兆しも見えています。しかし、令和の米騒動を経験し、田んぼや農村の持続可能性に強い関心を抱く国民がかつてないほど増えるなか、「国民から頼りにされている」と感じる農家も多いのではないでしょうか? 「米が足りない」「食べものが足りない」時代を迎えた今、大きい農家も、小さい農家も、もう一度イネの一生、作物の一生を学び直し、その魅力と農村の価値を心ある消費者に伝えませんか? 適正価格を共有し、「関係性の経済」をつくる。そんな一年にしたいものです。 さて、米価高騰を機に、イネのひこばえを利用した「再生二期作」が脚光を浴びています(2026年1月号p92)。「滅びの美学」に満足せず、もう一度蘇って収量増。イネと農家のしぶとさを感じずにはいられません。あらゆる逆境をバネに力強く生きる農家を応援したい。今年も本誌をよろしくお願いします。 一般社団法人 農山漁村文化協会 役職員一同 Tags: 新年, 元旦