病害虫 菜園 連載記事一覧 あっちの話こっちの話 栽培のコツ 野菜・草花 〈愛媛から〉ソラマメにアブラムシが来ない理由はエンバク 2025-02-08 農文協の職員が全国の農家・農村を営業活動で訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します! ソラマメにアブラムシが付かない方法があります。新居浜市《にいはま》の三並清継さんが教えてくれました。 ソラマメのすぐ横にエンバクを播くのです。普通はどちらも高さ1m程度の作物ですが、そばに植えると生育がよく、エンバクもソラマメも2mを超えるほどに伸びます。「エンバクに来る天敵のおかげか、壁になるからか、アブラムシが付かない。はっきりはわからないが、エンバクの何かの力が効いているのではないか」と三並さん。エンドウマメでも効果は同じ。マメ科とエンバクは相性がいいんですね。 三並さんのソラマメはウネ1本分。株間も条間も30cmの2条密植です。11月中旬にソラマメの苗を植えるとき、ウネの肩部分にエンバクを播種します。三並さんはエンバクを自家採種しているので、穂ごと並べて土をかけるだけ。生長したときにソラマメへの朝日を遮らないよう、エンバクはウネの片側だけに播くようにしています。ソラマメもエンバクも背が高くなるので、支柱を4本立ててマイカー線でグルッと支えてやる必要はありますが、アブラムシが来ないので、ソラマメ摘心の手間はいりません。 *月刊『現代農業』2024年3月号(原題:ソラマメにアブラムシが来ない理由はエンバク)より。情報は掲載時のものです。 Tags: ソラマメ, アブラムシ, 愛媛, エンバク