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〈愛媛から〉畑の境目にサトウキビを植えてみた

農文協の職員が全国の農家・農村を営業活動で訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します!

あっちの話

 松山市の重松弘美さんは耕作放棄地だった田んぼを借りて、青パパイヤを15a、農薬を使わずにつくっています。葉をお茶にした「万寿果茶」も販売しています。

 お隣のカンキツ農家は消毒の際に配慮はしてくれてはいますが、農薬が飛んでくるのがやっぱり心配。そこで重松さんは3年前、隣の畑との間に生長の早いサトウキビを植えました。

 パパイヤとの間は2mほどあけてウネを立て、140本のサトウキビを50cm間隔で挿し木したそうです。総延長は約70m。管理は特に必要なく、3カ月で背丈ほどに大きくなり、最大4mに伸びました。収穫は2月。黒糖をつくっている仲間が刈りにきてくれますが、翌年もサトウキビは切り口から再生してきます。

 農薬のドリフト防止にも防風対策にもなって大助かりのサトウキビです。

*月刊『現代農業』2023年11月号(原題:畑の境目にサトウキビを植えてみた)より。情報は掲載時のものです。