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〈千葉から〉ダイズシストセンチュウには緑豆すき込み!

農文協の職員が全国の農家・農村を営業活動で訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します!

 露地野菜を市内のスーパーなどに出荷する谷口《やぐち》勝彦さんが住む松戸市では、夏場のエダマメ栽培が盛んです。ところが近年は、エダマメのダイズシストセンチュウが増え、生産量が低下していました。  そこで谷口さんが、地元の普及センター職員に聞いて4年前に始めたのが、モヤシの原料である緑豆をすき込む方法。緑豆の根からはセンチュウの孵化を促進する物質が分泌されます。ところが緑豆の根にはセンチュウが寄生できない。つまり、卵から目覚めても、センチュウは侵入できる根に出会えず、餓死してしまうのです。  谷口さんは、露地のエダマメを収穫してすぐに、緑豆を10aあたり8〜10kg播種。2週間後、発芽して5cmほどの葉が2枚つき、高さが5〜8cmになったころにすき込みます。  センチュウ密度が高い畑では、その後にクロタラリアやソルゴーなどの緑肥や太陽熱処理を組み合わせることで、さらに大きな効果が得られるそうです。 ダイズシストセンチュウには緑豆すき込み!

 露地野菜を市内のスーパーなどに出荷する谷口《やぐち》勝彦さんが住む松戸市では、夏場のエダマメ栽培が盛んです。ところが近年は、エダマメのダイズシストセンチュウが増え、生産量が低下していました。

 そこで谷口さんが、地元の普及センター職員に聞いて4年前に始めたのが、モヤシの原料である緑豆をすき込む方法。緑豆の根からはセンチュウの孵化を促進する物質が分泌されます。ところが緑豆の根にはセンチュウが寄生できない。つまり、卵から目覚めても、センチュウは侵入できる根に出会えず、餓死してしまうのです。

 谷口さんは、露地のエダマメを収穫してすぐに、緑豆を10aあたり8〜10kg播種。2週間後、発芽して5cmほどの葉が2枚つき、高さが5〜8cmになったころにすき込みます。

 センチュウ密度が高い畑では、その後にクロタラリアやソルゴーなどの緑肥や太陽熱処理を組み合わせることで、さらに大きな効果が得られるそうです。

 松戸市のエダマメ農家の間で広がり始めた新技術、ぜひお試しあれ!

*月刊『現代農業』2023年9月号(原題:ダイズシストセンチュウには緑豆すき込み!)より。情報は掲載時のものです。