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〈長野から〉米ヌカと菌で真っ白の畑、40年キュウリの連作障害なし

農文協の職員が全国の農家・農村を営業活動で訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します!

ラクトバチルス

 塩尻市の笠原洋司さんは毎年同じ露地畑でキュウリを40年間つくっており、その土づくりにこだわりがあります。

 6月上旬に定植したら、1週間以内にまず米ヌカを通路にまいていきます。量は20aの畑全体で300kg。表面がうっすら白くなる程度です。上からはラクトバチルスという乳酸菌資材を20aに420g。13Lのジョーロの水にひとつかみ混ぜてかん水していきます。最後に畑全面に約1ha分のワラを広げて、厚さ3cmほどの敷きワラにします。

 3〜4日経ってワラをめくると、バチルス菌が繁殖して真っ白! 酒蔵に勤めていた経験もある笠原さん、「菌は土を裏切らないから」ととてもうれしそうに話してくれました。

 収穫を終えた10月にはワラごと全部耕して、畑で有機化。すると、味が格段とよくなることに加え、いまだ連作障害が起きたことがないそうです。

*月刊『現代農業』2023年8月号(原題:米ヌカと菌で真っ白の畑、40年キュウリの連作障害なし)より。情報は掲載時のものです。