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(宮崎から)納豆菌ボカシと米ヌカ散布でキュウリの病気知らず

農文協(現代農業を発行している会社)の職員が、全国の農家・農村を訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します!

納豆菌ボカシと米ヌカ散布

 ハウスで冬キュウリを栽培している日南市の倉崎六夫《むつお》さん。防除の回数を月に1度に減らしても、灰色かび病やべと病がほとんど出ないと言います。秘訣を聞くと、納豆菌ボカシと米ヌカをまいているからだと教えてくれました。

 ボカシの作り方はシンプル。漬物用のタルに米ヌカ15kg、納豆1パック、水2Lを入れて手でかき混ぜ、フタをして暖かいハウスの中に入れておきます。朝晩に1回ずつ切り返すと、1週間ほどでパラパラした納豆菌ボカシのできあがりです。

 このボカシは定植後にウネ間にふって歩きます。15kgのボカシで約10a分。これでハウスに納豆菌が定着するので、その後はもう米ヌカだけを月に1度、10aに30kgほどウネ間にふって歩けばOK。

 20年以上このやり方を続けているそうで、「納豆菌が一番強いから、今じゃハウスの中は納豆菌の天下だよ」と倉崎さん。経費もほとんどかからないので、みんなにおすすめしたいと話していました。

*月刊『現代農業』2022年5月号(原題:納豆菌ボカシと米ヌカ散布でキュウリの病気知らず)より。情報は掲載時のものです。